お〜!つながった!!

須田雅美

2007/10/9

2007年1月23日から25日まで、UK選手権が行われました。
場所はいつもと同じBournemouthのBIC。
前日の22日には前回のもじもじに書いたように、
ドニーもレクチャーをしたコングレスがあり、観戦の私達は3泊4日の小旅行でした。
現役の頃はプロラテンの前日にボーンマスまで行き、
コンペが終わるとその日に即ロンドンに帰っていました。
長期間ホテルに滞在すると食べ過ぎて困る。
いつもは食べない朝食も食べちゃうし、
ランチは食べる時間が無いけど、お夕飯はきっちり頂く。
今回は4日間中3日もインド料理…ようするにカレーを食べていました。
会場近くにはあまり美味しいレストランは無く、適当に近くのレストランを選ぶしかない。
そのインド料理屋はたいして美味しいワケではないけど、
もう一軒ある中華料理屋はいつもいっぱいだから時間がかかるし、
日本人の選手や観光客も多いから滅多なお話ができないので、
あまり行かなくなったのです。

でも最後の日に頭にくる事があり、店の中で大声で怒った私。
一緒にいた子はビビッていたけど、 不当な扱いを受けたらそれを表さなかったら損をする国だ。
レストランで料理がべらぼうに不味かったり、サービスの仕方が悪かったりした場合、
料金を支払わなくて良いという法律があると聞いたことがあるので、 文句は言うべきだと思っている。
ウェイターがオーダーを間違ったのに、 こっちのせいにしようとしたからその態度の悪さに随分怒った。
フロアマネージャーが来たり、 店からのサービスですといって食後酒をもらったりしたけど、
サービス料は支払ってこなかったよ。当たり前だ、バカにすんな(怒)

そうだ、UKがつまらなかった話をしようとしてたんです。
ドニーのレクチャーは、ブラックプールの時とほぼ同じでいい調子だったんだけど、
結局予言通りのショータイムになって終わってしまった。
多くの人はドニー&ゲイナーのダンスに涙するほど感動していたけど、
私達はいつものドニーのキレのある音のタイミングを見ることができず、ちょっと淋しかったな。
火曜日のライジングスターは午後のラテンから観に行ったけど、
その時にはネギちゃん達は落ちてしまっていた
…夜に進むと思い込んでたから…ゴメンね、見るって約束だったのに。

今年のライジングはあまり有名なターンプロ組がいなかったので、 応援団も少なくて観客席が静かでした。
日本人ではスタンダードで庄司組が4位、前田組が5位と健闘。
ラテンでは織田組が準決勝に進出したかな?あまり記憶がない。
前田君は予選のうちから自信満々で、「決勝イケるかも」と言っていて、
まさにその通りに決勝入りを果たしてとても嬉しそうでした。
「人生のターニングポイントは曲がったか?」と聞くと、 「あともうちょっとです。」と答えてくれました。
まだまだ上をめざしているという事でしょう。
23日のアマチュアラテンでは日本の瀬古組が準決勝に進出したみたいだけど、
怪我の為リタイアというアナウンスが流れていました。残念。
使い方が悪いと身体って傷めてしまう…可哀相に。

プロスタンダードの応援は、 イギリス人選手に対するイギリス人愛好家からの応援はたくさんあったけど、
以前よりもイタリア人選手への応援は少なかったみたい。
結果もみんなが感じていたものと違っていたので、 もやもやが残ってしまう競技会になっちゃった。
最終日のアマスタンダードは見ているのが拷問に感じられるほど。
でもこれって実はいい傾向だと思うのです。
数年前のイタリア人のように、 奇抜なステップをするカップルがいなくなったって事なんだと思うのです。
昨年のUK選手権の時にラテンでは、 すでにベーシック回帰への傾向にあるともじもじで書いていましたが、
この波がきちんと日本のダンサーのみならず、ジャッジにも届いて欲しいと思います。

プロラテンでは気になってたスラビックとエレーナが案の定欠場。
案の定って書くのは、彼の事チキンだって思ってるから。
今回は椎間板の問題か肝臓が悪いのか分からないけど、 腰が痛くて一週間も入院してるらしい。
ドニーは「おつむを検査しろよ!」とちょっとお怒りでした。
デンマークのコングスデールも ロンドンインターに引き続いてエントリーはしていたのに出場していませんでした。 国際的なコンペと信じられている競技会にトップダンサーがなかなか姿を見せてくれない。
これじゃあ観客が減るのも当たり前だと思ってしまう。
大金を支払って、仕事を休んでまで海を渡り、 世界最高の戦いを見ようと思っている人は多いはず。
う〜ん、体調とかって仕方が無いと言ってあげてもいいけど、
てめ〜らプロだろがぁ〜〜〜っ凸(炎Д炎メ)と説教したくなるなぁ。
って事であまりエンジョイできなかったコンペですが、
輝くダンサーを見つけて楽しむ事は忘れませんでしたよ。

今回の私達のアイドルダンサーは、アマチュアラテンではイタリアのアレックス君、
プロスタンダードではソアレ組でした。
アレックス君はUK前のユニヴァーサルってコンペから 私達の目をクギ付けにしたダンサーですが、
実は6年前に私達がイタリアにレッスンを受けに行ったり、
ジャーマンオープンに出場していた頃、まだジュニアだったのかな?
小さかった彼らがレッスンを受けているのを見ていました。
身長はあまり伸びなかったみたいだけど、ダンスは成長したなぁ…。
まるでリッカルドを見ているかのような(もしかして習っているかもしれないけど)
細かいリズム表現のできるボディと正確な基礎的技術、
精密で高度なリードアンドフォロー技術には他のダンサーと比べ物にならないほどでした。
ちょっぴり地味だけど、今後どう成長するかとても楽しみなカップルです。
ターンプロして間もないソアレ組は、 アマチュア時代よりも音楽性の素晴らしさが際立ってきたように思い、
やはりユニヴァーサルの時から目が離せませんでした。
やはり彼らも地味目ですね…私達、地味好みかなぁ?
でも、ダンスって地味で大切な事をちゃんと積み重ねる事が必要だから、
それが出来てるカップルってそれだけで見えてくるんですよね。
もちろんコンペでは華も必要ですが、ベースのない人ってお馬鹿さんに見えるのです。
異常に興奮してたりして怖いし…。
日本にも多いです、このてのダンサー…あまり増殖しないよう、
指導者として努力したいと思っています…微力ですけどね。