2010年UKプロスタンダード
須田雅美
2010/2/2
1月20日は朝10時からアマチュアラテンとプロスタンダードの予選が始まりました。 マリオットの朝食ブッフェは種類が多くて美味しいので食べなきゃ損。コーヒー、ヨーグルト、ソーセージ、スクランブルエッグ、ベイクドビーンズ、クロワッサン…イングリッシュブレックファーストのアレンジ版ですな…「あ〜、普段食べない朝食を、お腹いっぱい食べちゃったから眠くなるよ〜」と思いつつ、 B(ボンマス)I(インターナショナル)C(センター)へ。 イギリスってどうしてこんなにお天気が悪いのかなぁ?今回は先に渡英してる生徒達が「先生、寒いですよ!」とか、「雪で空港が閉鎖されました!」と写真付きのメールを送ってくれたりしたので、バッチリ防寒して行こう…と選んできたブーツはダウンフェザー入りのブーツ。 靴の裏には滑り止め付きです。
ダウンのブーツ
イベントにアマラテンが入ってる日は1次予選から熱気に溢れてます。そして始まったプロスタンダード1次予選。 今回の目玉は、スワップしたカップルや新しいパートナーを連れて即行出場したトップダンサーが、いったいどんな踊りで何位になるのか?でした。 お〜、出てきた!そうこちゃんと同じヒートに出てきたのは、パートナーにフラれたアメリカのヴィクター・フォン。 アメリカの第3位だった女性とカップルを組みなおし、たったの2ヶ月で登場しました。 前のパートナーよりも少し大柄なので、ヴィクターとちょうどいいのかな? ロンドンインターの時に感じたふにゃふにゃ感は消えて、音の取り方はちょっと重かったけど、男らしい感じに戻ってました。
そうこちゃん達
元チャンピオンのアレッシア・ベッティはボーイフレンドのアンジェロ・マドニアくんと…お〜ぅ!なんと笑顔です!! 彼女がダンスフロアで笑顔を見せてくれたのはこれが初めてではないでしょうか? 心から楽しんでダンスを踊っているのが、上の方から見ている観客にも伝わったと思います。そして、そのスワップ相手のミルコ・ゴッゾーリとエディータ・ダニュート組。 最初っから他の選手と別世界のダンスを見せつけてくれました。 心配は、エディータちゃんの体力だけ。 でも、本当にお人形さんみたいな可憐さがあるパートナーを得たミルコは、スポーティー過ぎると嫌っていた人々からも良い批評が聞けるようになると思います。
アレッシオとアンジェロ
優勝はアルナス&カチューシャ。ミルコの復活にも慌てず騒がず、余裕のマイペースダンスがなんともまったり…比較するとノーエナジーに見えちゃいました。 「城下の出来事は遠眼鏡で見物じゃ」ってのんびりした王子様みたいな雰囲気が好きな人もいるかな。 ミルコは予想通りエディータがバテちゃったから、カップルのレベルバランスが崩れすぎてしまいました。 そのせいかミルコの上手さが際立って、とにかくファイナルでダントツの男子でした。 それにしてもエディータちゃんが安っぽいネグリジェみたいなドレスを着てきちゃったのはイタかったな〜(>д<)
スーパー男子ミルコ
ちなみにドレスの流行は、ラッフルやフリルがほとんど見られず、シンプルなデザインが多くなりました。 ラッフルドレスは可愛いから個人的には好きだけど、踊りにくいし動きが良くは見えなかったんですよね。 ドレスつながりでは、今回のプロスタンダードジャッジは全員男性だったんです。 だから、女性ジャッジの素敵なイブニングドレスを楽しめませんでした。 4〜6位は全員イタリアのカップル。 子供の頃から大理石のフロアで鍛えた強靭な足腰で力強く踊ってくれる選手が多いです。ちなみにアンジェロとアレッシアはセミファイナルでした。
ジャッジは全員男性
開催国イギリスの選手は?と言えば、オーガナイザーの息子ショートくんがベスト24で落ちちゃったから、ついにイギリスの選手はセミファイナルにボイス組だけになってしまいました。仕方ないか…彼らがアマチュアだった頃からイギリス選手は少なかったんですからね。ウォーレン・ボイスくんは地元ボンマスのダンス教室の息子さん。だからたくさん応援団が結構来てました。 日本勢は、庄司組・河原組・橋本組がベスト24まで、笹谷先生は今回とても残念な結果に終わってしまいました。私と明先生ならそんな時、「F**k off!こんな所に用は無い!」と即行ロンドンに帰ってしまいますが、笹谷先生達は決勝を観に戻ってきたので正直驚きました。タフだなぁ…。
笹谷組