メインイベント

須田雅美

2009/10/2

9月27日(日) 南アフリカ ケープタウン滞在最終日にしてメインイベントの日がやってきました。前日に人前でマイクを通してスピーチした事で、少し落ち着いてはいましたが、朝食のあとはお部屋でもじもじを書いたり事務的な仕事をし、プロアマのジャッジの為、1時半に会場入り。前日の会場が冷房で冷えきっていたので、しっかりカーディガンを着こんで行きました。

向こうの伝達ミスで、私のジャッジは午後最後のイベントだったのですが、ボールルームにはブッフェスタイルの軽食を頂けるVIPコーナーがあり、待つ事もできました。お腹は空いていなかったのでデザートだけ頂きましたが、これが美味かった!前日に食べたスティッキートフィープディングも「人生で1番か2番目に美味しいっ!」とマイケルが大絶賛してたけど、マンゴフールもなかなか濃厚で美味しかったです。

2日目のプロアマやアマチュアのイベントはラテン部門の競技会。ひとつ聞いたことのないダンスがプログラムに入っていました。名前はSokki(ソッキ)と言い、踊りはフォークダンスみたいかな?ジャッジするのが難しそうだけど、ポピュラーなソシアルダンスの一種みたいです。日本だったらジルバ大会かな??

私がジャッジをしたのはスーパーダンスという一番上にランクされる5種目戦で、アメリカンリズムの部門と、インターナショナルラテンの部門。プロアマのシニアとアマチュアカップルとか、ジュブナイルとジュニアが一緒に踊るのを別々に審査するって初めての経験でした。子供達はほとんどが同じスクールで学ぶ子供達で、あぁ、日本と同じだな…と思いました。すっごく上手な子はいなかったけど、バネがあるからちゃんと習えば…という子もいました。でも、女の子に関しては、特に足の長い子はハイヒールに向かない体型なんじゃないかな?足が長くて胴体が短く、もともと腰と胸が突き出した体型では、ハイヒールを履く事によって前のめりになる為、ヒザが伸びきってしまって上手く足がさばけない女の子が多かったのです。足にもう1つ関節を付けてあげたいぐらい、足さばきが不自由そうに見えち ゃうのは、決して嫉妬心からではありませんよ。

午後のイベントも終わり、次なるメインイベントまで2時間半…。頭痛がしていた私は、薬を飲んで寝ようかな…と思ったけど、なんだか落ち着かず…。結局うろうろして時間が過ぎてしまいました。18時から会場の中の楽屋でヘアメークをテレビ局の方でしてもらえると案内には書いてあったけど、ダンサーとして出場するわけじゃないから、自分でやればいいや…。と少し濃い目にお化粧をしていざ出陣!

18時45分頃に会場に行くと、急ごしらえの楽屋にも、グルッとライトで囲まれた鏡が置かれ、とっても素敵な楽屋になっていました。前日インタビューしてくれたフレッドが、「例のバッグ持ってきた?」と言うので見せると、「昨日のインタビューの部分は使わないで、本番に使おうって事になったんだよ。」と言い、ディレクターのセドリックさんも同じようにそれを使うよう指示してきました。

ハイディがブロンドの髪をアイロンでカールしてもらい、まるで花嫁を待つ花婿のように座ったドニーに挨拶をしていると、フランス人みたいなカッコイイお姉さんが近づいてきて、「Masami、メークをチェックさせてね。」と鏡の前にうながされました。「あなたが使っているのと同じような色を足すわね。」と言い、ラインもギュウギュウと描かれ、出来上がり。外国人にメークをしてもらったのって、人生で2度目だな…なんて思いながらトイレの明るい所で見たら、濃いけど濃すぎず、上手い具合に直されていて嬉しくなっちゃった。

そしてそんな頃、ライブのドキュメント番組らしくハプニングが…。南アフリカ代表に選ばれたラッキーとンベイジーが来ていなかったのです!マイケルが彼らやエージェントに電話をしても連絡がつかず、ドニーはイラついていました。でも本番ギリギリになってすでにお化粧もすんだ二人が、くったくのない笑顔で現れドニーに「元気?」なんて馴れ馴れしい挨拶をするからドキドキしましたよ。でも、「逃げちゃったのかと思ってたけど、ラッキー君って天然だね。」とホッとしました。その後もラッキー君はスラビック達をつかまえて記念撮影してた。

午後8時前、観客に対する説明があり、ジャッジも席に着いてマイクを付けられ、ライブ番組開始です。

この続きのコンペの様子はまた今度!