南アフリカって!?
須田雅美
2009/9/25
8月6日 夏のパーティーが無事終了し、セルゲイ達のレッスン準備などでバタバタしている時に、ドニー大先生から久々のメール…簡単には9月24~27日まで南アフリカに行けるか?というものでした。
「ねぇねぇ、南アフリカとおっしゃってます?南アフリカって…?あのアフリカ大陸の南にあるとこ?」と、目ん玉が飛び出しそうになって驚き、何度もメールを繰り返し読み直してしまいました。
ところでなぜゆえに南アフリカ?確か、昔の恋人のヴェロニカちゃんは南アフリカ出身の女性でしたよね。関係ないのかな?あるわけ無いか…。なんて妄想が駆け巡りました。
ドニー大先生は世界ダンス界のトップオブザトップ、WDC(World Dance Council)の議長さんなのです。
もじもじまさみに登場する時には、厳しい師匠、またはあまり使えないゆかいな大家として登場していますが、ダンス界でとても重要な仕事をしているのです。ダンス界の問題を解決しようとしたり、スポンサーと交渉したり…そして今回の南アフリカの件は「ダンスの普及」に関する仕事の1つのようです。プロモーターはアメリカの会社ですが、南アフリカのテレビ局と交渉をして、現在放映されている人気のダンス番組とコラボして、ハイビジョン撮影までされちゃうというコンペを開催することになったみたい。
ドニー大先生の頼み事には、よっぽどの事情が無い限り「NO」と言えない…という躾(?) を受けてきた私達。即行でスケジュールを確認し、お返事を出しました。彼のメールには 「プロモーターが、『若くて』『可愛くて』『英語が話せて』『知性のある』日本人ジャッ ジが欲しいって言ってるんだけど、そんなの居るわけないだろ?…な〜んて冗談!お前を推薦したんだけどさ、行ける?」なんて書いてあったので、ちっくしょ〜と思いつつ、「ドニーよりは若くて、可愛いっていうか身体が小さいだけで、英語もドニーから学んだから上品な言葉が話せなくて、知性的には見えないけど、ドニーから学んだ事でちゃんとしたジャッジはできる自信はあるよ。それでよければ喜んでやらせて頂きます。」とお返事をしました。 スタジオの勉くんは真っ先に「先生、危ないトコらしいですよ、大丈夫ですか?」と脅かし、 外務省の危険情報をネットで見せてくれました。私がパソコンの前で不安そうにしていると、 まっちゃんは「先生が心配だから、僕が付いて行きましょうか?」みっちゃんも「先生、気をつけて下さいね…」と優しい言葉をかけてくれました。実際どんなところか分からないけど、これだけのボディーガードがいたら、どこへ行くにも安心ですね。でも食費がかかるだろうな〜 (-“-)と真っ先に考えてしまいました。
数日後、プロモーターのAnnaさんからメールが来て「ドニーから是非にと推薦を受けております …」とコンペ審査に関する説明やら契約書類やらが同時に添付されてきました。ちょうど夏休みに入ったので、名古屋にいる本当にインテリジェントな妹の手助けを受けて契約を完了し、そんなこんなで南半球のアフリカに、仕事で初旅行をする事が決定したのです。
それからは「どんなルートで南アフリカって行くんだ?」とか、ついでにどこか観光しようかな?なんてワクワクしながらネットサーフをしましたが、イマイチ良く分からず、ガイドブックを買おうと思いましたが一種類しかない…一人旅用ガイドブックで有名な「○○の歩き方」シリーズね。ちょうど弟一家が富士サファリパークで遊んできたという話を聞き、「ふふ〜ん、私は本物のサファリパークに行くもんね〜!」なんて自慢しましたが、甥っ子達には全然伝わりませんでした。
実は今度は一人旅…
さあ、どっからでもかかってこい、南アフリカ!! …って実はめっちゃ不安だぁ。