役者さんの観察日記

須田雅美

2009/4/18

「幸せの向こう側」は4月12日(日)、無事に終演を迎える事ができました。 劇場まで足をお運び下さった皆様、応援のメッセージやお花をお贈り下さった皆様に、心より御礼申し上げます。 また、お芝居のお稽古や出演中、レッスンをして差し上げられなかった生徒の皆様にはご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。

今回のお仕事ではいつもと違う世界でたくさんの方と出会い、様々な事を学ぶ事ができました。 作・演出の井田國彦さんと初めてお会いしたのが1月、 出演者や制作関係者の方々と初めてお会いしたのが3月12日の「顔合わせ」、 そこから約1ヶ月、途中ポツポツ抜けてはいましたが、 出演者だけでも総勢54名という大所帯の一員として過ごせた事は、表現者の立場としてのダンサーとして、 また表現者達を指導する立場のダンス教師としても大変勉強になりました。

勉強になった事は次回にお話しするとして、今回は役者さんの観察記録の発表です。

・「礼儀正しい」…一見とっつきにくそうだったり、ユニークな印象の方が多いけど、ご挨拶は基本です。
いつもとても気持ちの良いご挨拶のして頂きました(^^♪

・「いつもジャージ」…お稽古は動きやすい服装で行ないます。
ダンス用レッスンウェアみたいに『芝居ウェア』っていうのがあるわけじゃないから、 自然と皆さんジャージになっちゃうんでしょうかねぇ? でも本番と全く違う服装でお稽古していて、いざ衣装を着たらメッチャ動きにくいって事になるのでは? 私だったら着る衣装に近い服装でお稽古に臨むけどなぁ.。 私は今回のお衣装がフレアパンツだったので、パンツで練習をしていました。 だから、最終日にワンピースを着て楽屋入りした私を見た竹本さんが「スカートって珍しいですねぇ」 石塚さんは「峰不二子みたいに黒い皮のつなぎってイメージですよねぇ」って・・・私、普段はスカートはいてますっ(~_~;)

・「マスクをしている人が多い」…ノドを大切にしているんですね。
冬から春にかけては風邪や花粉症で声の調子ガ悪くならないように、という配慮をされていると思われます。 でも、夏はどうするんだろ?また、首に何かを巻いて冷やさないようにされている方も多いです。 なのに、なぜかタバコを吸う方が案外高いのは不思議です。 まぁ、傍から見ているとストレスも多そうだし、 役に入り込む為にはリラックスも気分転換も必要でしょうから、タバコを吸ってその効果を狙っているんでしょう。 明いわく、「芸術家には愛煙家が多い」んだそうです。ホンマかいな(・・?これは特集として今度書くことにしまぁす(^^♪

<芸術家の集い?>

・「お肌に気を使っている」…舞台当日は普段より濃い目の舞台用化粧をしますが、
その前に女優さん達は顔にパックを貼り付けだすので、女子部屋はちょっと怖いです。 まるで犬神家の白いマスクをかぶった佐清さんが大勢いるみたいです(゜□゜;))) 私は人前でそんな姿を見せられないので、お家で一度だけ美顔器で顔にアイロン(!)をかけ、美容液たっぷりのパックをしました。 そして皆さんの影響で、いつもは飲まないドリンク剤、 しかもコラーゲン入りのものなどを取り混ぜて飲んだ結果、夜中に熱が出てしまいました(+o+)

<お肌の為に>

・「よく食べる」…特に若い役者さん達は、暇さえあれば食べてるような印象を受けました。
楽屋ではいつもカップラーメンやお菓子のニオイが漂って、良いニオイなのか変なニオイなのか分からなかったです。 私も初めはつられて食べてしまいましたが、踊る前に何か食べるって、私にはナンセンスだったのを忘れてた(@◇@;)

・「アザは付き物」…お芝居の中では、身体全体を使って表現する事も多く、
膝を床にガクット付いたり、他人に倒されたり、ちょっとした殺陣のシーンを演じる役者さんもいて、 お稽古の時にはニーパッドを着けている方も多かったのですが、お衣装によってはつけられませんから、 皆さんアザだらけになっていた事だと思います。 明も最初のシーンだけ膝で床をすべるKnee slideを振り付けに入れていたのでニーパッドを装着していました。 私は『現世戻し』という儀式のテーマとなる振り付けを、 お互いの片腕をつかみ合ってグルグルっと床の上を転がるようにまわされるBum spinにしたのですが、 床がアクリル板だった為に肌が床と摩擦を起こし、足・背中・腕など、何ヶ所もヤケドをしました。 キュキューッって音がして、アチチッってなるんですよ。 写真では分かりにくいけど、まるでタバコの火を押し付けられたみたいです。 カサブタになってきたので痒い〜(>o<)でも掻いたら治りが悪くなるからガマン〜(>_<)

<ヤケドのあと>

実は私の観察や推察は間違ってるかもしれないけど、意外だとに感じたりしていろいろと印象に残ったんです。 きっと役者さん達もダンサー;しかも社交ダンスという馴染みの無い世界から現れた私達カップルを、 好奇心一杯の目で見ていたことでしょう。 私達の仲が非常に良いのも皆さんには特異に見えたみたい。 いつもベタベタくっついている・・・って。だって周りは知らない人ばかりだし、 ダンスは2人で協力して踊るしぃ・・・。誰か私達の観察記録書いてくれないかなぁ??