ここからが挑戦です!

須田雅美

2009/4/9

3日以上続く公演に出演する事は私達にとって初挑戦。馴れ合いにならないよう、二人の距離感を調整して振付けを見直す為に、皆さんより早めに舞台を使わせて頂く事にしました。モスバーガーで腹ごしらえを…と店内に入ると、出演者の新井雄貴くんがお母様と注文をしているところでした。「アレ?早いね。」というと、「今日は宣材写真を撮ってきたから…。早く着きすぎちゃった。」そんな彼と一緒に楽屋入りしました。

<一緒に楽屋入り>

彼は小学校4年生になったばかり。元気で人懐っこくて、可愛い男の子。明にもくっついて来てくれるのでipod touchでゲームをさせてあげたりしています。先日女の子達に明がコクられた話しをしましたが、私だってお手紙をもらったんですよ!

<新井雄貴くんからのお手紙>

雄貴くんからもらいました(#^.^#)めっちゃ嬉しかったです。学校に行って仕事もこなす…いくらお芝居が好きでも、身体は子供だから疲れてるんでしょうね…本番前、ソファーでぐうぐう言いながら寝ちゃってたみたいです。彼のお家は都内じゃないから、帰宅すると夜中。そこからお風呂に入って小学生には考えられない時間に就寝。実質3時間ほどの睡眠時間で学校に行って、東京に出てきて写真撮影で長時間緊張してから劇場入り…過酷だよね、頑張れユウキン!

私は演劇ドシロウトだから、3日目の芝居は2日目より良いと思いましたが、業界的には「だいぶダメ」らしい(^^;)4日目のダメ出しでは、井田さんの「ダメ帳」という恐ろしいノート数ページにわたってメモられた『ダメ』が、2幕目からラストまで(1幕はダンスシーンなの)役者さんに名指しで飛んでいく。でも、井田さんってとても優しいんです。少し笑いを交えながらダメな箇所を指摘し、なおかつご自信でお手本を見せてくれるの。これって、答えを教えてくれるみたいなものでしょ?お稽古場では役者さんの前に立って背中を向けて教え、劇場のダメ出しでは「実際にお客さんにはこう見えますよ。」って完成モデルを見せて、イメージをハッキリと印象付けて理解させようという事でしょうか?私と明が驚いたのは、演出家に自分の意見を主張しようとしたり、言い訳をする人がいるって事。まぁ、お稽古でやった通りにとか、稽古場と状況が違うからっていうのはわかるけど、本番全てを見ているのは演出家。しかも、ご自身も役者としてご活躍中の井田國彦さんですよ(;一_一)。演出家の指摘や要求には「ハイ」「Yes」しかないのでは?といつも思っちゃう。井田さん、よくキレないで聞いてるなぁ…私だったら「もう出なくていいよ」って言っちゃいそうだなぁ。実際、公演が始まってからでは(代役がいない限り)その人を使わざるを得ないんでしょうから、その役者さんをどう取り扱うか…というのが演出家の腕の見せ所なんでしょうね。井田さんがご指導される姿を見て、ダンスの指導と重ね合わせ、とても良い勉強になっています。

その演出家の意向を受け継いで照明・音響・セットの転換・出演者の出ハケなど、舞台上の全ての管理をするのが舞台監督さん。私の中のブタカンさんは「いつも眉間にシワが寄っていて、怖い!」ってイメージでしたが、今回の舞台監督を務めていらっしゃる藤田有紀彦さんはキリッとしているけどソフト。照明合わせの日に、総勢54名の出演者の名前を全て覚えているのが驚異的でした。演出家をサポートするスタッフはまだまだいます。演出家助手の松井カズユキさんは役者さん達の相談役であり、本番中は転換などのスタッフとしても舞台の袖からお芝居を支えて下さっています。終演後の舞台清掃も彼らが…。いつもありがとうございます。最終日の舞台までよろしくお願い致します

<終演後の舞台>