小屋でリハーサル
須田雅美
2009/4/4
4月3日(金)、いよいよ小屋入りしてのお稽古が始まりました。小屋っていうのは劇場の事ね。 会場となる東京芸術劇場小ホール2の楽屋に12時集合。すでに様々な小道具やお衣裳類が搬入され、楽屋の準備も整えてられていました。小さなホールなので、楽屋数も少なく、化粧部屋衣裳部屋、女性出演者全員、男性出演者全員の4部屋。中に入ると鏡に名前の紙が貼ってありました。楽屋は、一番奥の席から順に、主役級の方や先輩が座るのが常識。ダンス界ではそんなのお構い無しって感じのところが多く、なんとなぁく不快な思いをした事がありますねぇ…。私の鏡周りっていつも化粧品とお菓子でゴチャゴチャ。今回はカツラもあるから整理整頓しなくちゃ。
ダンスのショータイムのリハーサルと大きく違うのはセットの転換。これはお稽古場でも「暗転したら不安な感じの M(ミュージック)入り、椅子はAさんが持ってハケて、BさんとCさんが机を入れて、中吊り幕降りて役者さんスタンバイ確認して明転」って具合いに転換稽古でシミュレーションをしたんですが…、実際に舞台で実物の大道具を移動させたり、役者さんが出入りするのも真っ暗の中だから大変。しかもお稽古場との違いは幕があること。段差も階段もあるし危ない危ない。蓄光テープが袖の床などに張ってあるので、暗転後の目の眩惑が無くなってから落ち着いて動けばいいのですが、隣の明が私を追い越す勢いでハケようとするから、慌てて前にいる人にぶつかってしまいました。私が明に「もうちょっとゆっくりでいいよぉ」って訴えていると、「皆で手をつないでハケましょう。私、夜目なんで迎えにいきます。」と劇団員のお姉さん的存在の方が言って下さり、ほっ(^o^;)
今回の場当たり稽古では、お衣裳だけでなく、メイクもヘアも本番通りにして行いました。照明も本番通りにつくので、特に主要な役柄の方は、演出の井田さんから何回もお化粧のダメ出しがあったりして大変。メイクさんが1人だけなので、とりあえず私は井田さんの「キャットっぽく」という指示を頂き、「キャッツじゃなくてキャットですね!?」と確認をしてから自分でいつもより少しだけ濃いめにメイクしちゃいました。照明の当たっている舞台上で井田さんに見て頂いて「そんな感じでオッケーでしょう。」と言われましたが、ダンスメイクって…やっぱ妖怪っぽいよね (;==)と再確認しちゃいましたぁ。
どこやらの国のミサイルなんて、ここにいたら無関係。2日目の場当たりは朝10時に入ってメイクして、12時から始まったけど、ちょっぴり押して(長引いて)終了。ほんの1時間の休憩を挟んで、ゲネプロ(本番通りに通す事)です。クタクタの主役の方にも平等に時間は過ぎていく…頑張ってぇ!でもさ、ダンスの場合、ここから本番って事がザラ。だから、全然ヘイキ!と言っても、自分が主役だったら何もノドを通らないぐらいに緊張してるんだろうなぁ。
明日は本番ですっ!また更新しますね。