街へ
須田雅美
2008/6/21
久しぶりにロンドンの中心街へお買い物に出かけたお話をしましょう。
引退してからは滞在時間が短くて時間もなく、別に欲しい物があるわけでもないし、
中心街は駐車場も高い上に、なんたって8ポンドものコンジェスチョンフィーなるものが徴収されるから、
円安が続くこの頃は全く遠い存在になっていました。
コンジェスチョンフィーとはロンドン中心街の日中の車の混雑を緩和する為に設けられた税金で、
私達の住むロンドン南西部から中心街へ向かう場合、
テムズ川を越えた区域に入ると赤い丸の中に白抜きでCと書かれた標識やが出現します。
看板のあるガソリンスタンドや雑貨屋さんで、その日のうちに自分の車ナンバーを申請して支払います。
私達がいつも利用するハロッズ近くの駐車場には
駐車料金支払機の横にコンジェスチョンフィー用の自動支払機もありました。
機械に車のナンバーを打ち込む為の数字とアルファベットのボタンが並んでいるんです。
実際、この税金徴収のおかげで車が以前よりも少ないような印象でした。
日本でも大きな都市では採用すると良いのではないでしょうか?
ちょうどチェルシーフラワーショーをやっていたので、スローンストリートに面した色々なショップでは、
看板やショーウインドーをお花で素敵に飾り付けてあり、とっても素敵でした。
東京では丸ノ内界隈でイベントに合わせて色んな飾り付けをやっていますが、
銀座も頑張ってこれぐらいやらないと、廃れていくんじゃないかなぁ…。
ロンドンで制服を着て歩く人と言えば警官か駐車違反を取り締まる職員だけど、 こ
の日は赤い制服でバケツを持ったお兄ちゃんがたくさん歩いていました。何をする人達なのかなぁ?
私達がお買い物をする時にはまず「腹ごしらえ」からなんです。
まずはハロッズへ直行してどんどん奥の食品売り場へ進み、ピザ屋カウンターに行くんです。
ここは目の前でピザの生地を伸ばして、時には宙に放り投げてはグルグル回すパフォーマンスを見せてくれながらトッピングを乗せ、 真ん中にある釜に入れて焼くんです。
出来たてのもちもちピザにはふんだんにチーズをかけてくれるの。
まずいものは出せないですよね、ハロッズだもん。ここで買えない物は無いんですよ。あ~、美味かった!!
食事が終わるとお買い物。まずはパン屋さんへ。 イギリスのスーパーで売っているパンは少し粉臭いので好きではないのですが、さすがハロッズ! 全粒粉や色んな穀物入りのパン、天然酵母のパンやホントに美味しいデニッシュから ベーグルにマフィンと様々なパンが所狭しと並んでいるので、 ここにいる時の私の目はきっとキラキラしてるんじゃないかなぁ。パンを購入したので、 その奥にある日本では行列のできるクリスピークリームのドーナッツはガマンガマン。 そしてこの日絶対に買いたかったのはチーズ。 近頃ヤギのチーズにはまっているので、 チーズ好きの多い英国なら変った物が安価で手に入るだろうという思惑通り、あったあった。 フレッシュなタイプのちょっと変ったオリーブ入りとレモン入り、 そしてウォッシュタイプの小さなものを購入。 円安でも日本より少し安かったわ、むふっ☆そしてスイーツのコーナーも物色しつつ、移動。 そろそろトイレも行きたくなったなぁ…じゃ、2階の婦人服売り場をのぞきますか。 何か素敵なドレスでもあれば…とぐるり。 広い…広すぎるよ!ハロッズって、巨大なセレクトショップって感じなのです。 見るのが面倒になってくる。しかも、高級な物が多くて萎える…。 んじゃ、トイレに寄ってメンズフロアに行ってみよう。ここのトイレ、昔はお金を取ってたんですよ。 1ポンドだったかな?でも、いくらかお買い物をしてレシートを見せるとタダで入れたんですよ。 常駐の清掃員がいて、洗面台を拭いたり、人が出てくると中を一度キレイにしてたし、 香水とかも置いてあってラグジュアリーなトイレでした。今も前ほどじゃないけどキレイですよ。 この界隈でお手洗いに行きたくなったら是非ご利用下さい。 あ、ダイアナさんがここのオーナーの息子と不倫中に事故で亡くなってからは王室御用達ではなくなったのですが、 以前は入店する時に非常に厳しい決まりがありました。 ビーチサンダルはダメ、カメラもダメ、リュックサックも持ち込み禁止、ヘソ出しルックでは入店できませんでした。 そう、私もこれ「ヘソ出し禁止」に引っかかって入店できなかった事がありました。 その時には「もう二度と来るかい、こんなとこ!」と言い放ちました。 と言っても、この時の目的はお買い物ではなく、ただの「用足し」だったのですが…。
この後近くのハーヴェイニコルズものぞいたけど、結局二人とも何も購入せず。
ピンと来る物が無かったし…この国、物価も税金も高いんだもん!