見たよ、リッカルド!

須田雅美

2007/10/11

私達の愛するリッカルドがフロアに帰ってきた!ユリアと踊ると囁かれだして約半年…ダンスファンの期待を背負っての復活でした。

10月9日はロンドンインターナショナルダンス選手権大会のライジングスター選手権と、本選の予選会がBRENTWOODというところで開催されました。ここで勝ち残らないと、ロンドン市内のロイヤルアルバートホールでの本選に出場する事ができないのです。私達は大殿(ドニー・バーンズ)のレッスンを受けていたので、ライジングスターは応援に行けず、本選の予選しか観に行けませんでした。

リッカルドが登場すると、会場は天井が抜けそうなぐらいの声援に包まれ、会場内ほぼ全員が新しいこのカップルに注目をしたと思います。春にはちょっとポヨッとしたボディをしていたリッカルドは、スリムになりましたが、以前ほど上腕の筋肉はついていなかったように思います。動きにキレと小気味良いリズムを持ってダンスをしてくれるリッカルドと、スーパーサイヤ人のような身体能力を見せ付けてくれるユリアちゃん…すごい二人がくっついてくれたもんだ!という印象でした。でもね、私はちょっと残念。リッカルドの良さは、女性をリードしながら細かいリズムを刻んで、なおかつ自ら複雑なステップを踏むというところで、しかもその姿が最高にセクシーだったから私は大ファンだったのです。彼がアマチュアで活躍していた時には、エスパン・サルバーグというベーシックテクニックにも、振付けのセンスにも、ファッションにも長けた、世界最高峰のコーチをメインにしていたので、ただのトップアマチュアではなかったのです。でも、今回の彼らの振付けはエスパン色がゼロに等しく、見ていると今までだったらリッカルドがダブルホールドで女性をジグザグさせてたようなところを、今回はユリアちゃんが彼の胴体に触って回りをジグザグしたり、彼がリードをする前にユリアちゃんが動きを決めてしまったりする事も見えたので、一次予選は特に暖簾に腕押しみたいな踊りになってしまいました。ユリアちゃんは、そうだなぁ…可愛い小鳥ちゃんがカゴから出してもらって喜んでパタパタしてるって感じでした。聞いてみると、あの振付けはマックスとユリアで踊っていた頃のものがベースになっているらしく、納得。でも、大殿いわく「男がリードをするんだから、男が踊ってた振付けをまず覚えるのが普通だ!!」と随分ご立腹…私も賛成。「しかもマックスのレッスンなんか受けてるなんて、考えられないよな。『どうやったら踊れないダンサーになれるか』なんてレッスン、受けるなんてバカらしい。ま、リッカルドのもうすぐ妻になるシャーリーのアイデアなんだから聞かざるをえないよな。」と吐き捨てていました。

でも、短期間であそこまで仕上がるのはお互いの能力が高いからです。今後に期待したいカップルの誕生を祝福したいと思います。

その他、予選会で非常に良いダンスを見せてくれたのはフランコ・フォーミカです。彼は音楽の取り方に他の人は真似のできないようなセンスを感じさせてくれます。お顔は決してハンサムではないけど、見ていて飽きさせないのはやはりテクニックがあるからですね。本選での戦いを期待します。日本人のカップルで頑張っていたのはライジングスターでも準決勝まで進んだ織田組と金光組。この2組はロイヤルアルバートホールの本選に進めなかったけれど、行かせてあげたかった。鈴木・馬場組もよく踊っていました。結局本選に進めたのは山本、中村、西島組の3組でした。健闘を祈っています。

あ、そういえば、横田組もお勉強の為に月曜日からロンドンに来ましたが…時差ぼけって辛いよね。ケンジ兄さん、寝ちゃった所を隠し撮りしちゃった(^^)