台湾へ

須田雅美

パリから戻って3日あけた2010年12月18日(土)、台湾で開催される第 18回 International Dance Sport Championships Freedom Cup 2010でジャッジをする為、台北に向かいました。今回は台湾のエキスパートである北條章宏先生と、プロスタンダードの山本組、プロラテンの米持組と一緒です。

朝9時過ぎに北條先生の車で羽田に向かいました。今回はお昼の出発だから色んなお店も開いてるだろうなぁ…と空港見学を楽しみに出かけました。エバー航空のカウンターで前で選手達とも会い、一緒にチェックインして解散。エバー航空って初めてだけど、どうやらANAと共同運航便を出してる航空会社なんですね。色がなんかエコな感じだなぁ。

たったの3日だし物価も安いと聞いたので1万円だけ両替…と思ったらお財布にお金が全然入ってないよ〜\(◎o◎)/ATMがあって良かった。1万円は3,000台湾元になりました。 そして先週見られなかった江戸の町並みを再現したと言われる江戸小路を見学しようと上へ…野点傘と赤いもうせん敷きの縁台、神社の境内のようなイベンントスペース、そしてヒサシ屋根が突出した長屋風の店舗が並んでしました。全体が木造建築のイメージで、黒と朱色でまとめられているので、確かに和を感じさせる空間ではありますが、なんとなく狭くて歩きづらく、お店も閉鎖的で入りにくい雰囲気。私は好きではありません。空港ってこれから飛び立つ所だから、開放的で明るい空港が私は好き。ちなみに店舗は和をウリにしているデザイングッズを売るショップと、各種レストラン。しかし、高い!すき焼き屋で食べた牛玉丼はゴミみたいなお肉が3切れほどで1260円…ビビった!腹立たしいぐらいの値段設定に、いつもは食べないお新香まで全部食べちゃった(-_-メ)最上階のTokyo Pop Townはちょっとキャラクターショップやプラネタリウム、ミニカーのサーキットなど、子供も遊べる場所があって楽しそうでしたよ。地方からの見学客も多かったなぁ。

出国検査場を通り、先週はできなかった免税ショッピング!と言っても、特に欲しい物があるわけじゃないので口紅を4本買ったら、米持君に「大人買い」と言われちゃった。だって生徒さんのお化粧とかで使うんだもん(>_<) 機内に入るとめっちゃデカい音でクリスマス風の音楽が流れていて萎える…しかし、座席の前についているモニターのアニメはちょっと可愛かったです。 羽田から台北間のフライト時間は約3時間半。それなのに機内食が出るのね。ポークかチキンかって…どっちも肉かよ〜…ま、私は肉食ですけどね。しかし一口食べて「どこで作った?絶対日本じゃないよね?」ってマズさにビックリ。もちろん一口でやめちゃった。

フライト時間が短いので、飛行機の中でもちょっくら書類仕事をし、ガイドブックをパラパラと…。パリから帰ってから忙しくてガイドブックを見るどころじゃなかったのですが、明先生が以前一人でジャッジに行った時に購入していたのを2冊も貸してくれました。そのうちの一冊は食いしん坊の私にピッタリ「台湾で食べたい」だって!

そうこうしているうちに台湾到着ぅ。降り立つと国際花博のキャラクターがお出迎え。 う〜んこの香り…中国料理の香辛料や埃臭いご飯のアロマ…だ〜いすき\(^o^)/しっかし暑っ!先週のパリの真逆だよ。まずは革のブルゾンを脱ぎスーツケースに入れました。

空港を出るとスタッフの方が待っていました。彼から3日間のスケジュールをもらい、そこからタクシーでホテルへ。台湾は物価が安く、タクシー料金も初乗り70元=約200円。運転手さんは「うんちゃん」と呼ぶと答えてくれます。これは日清戦争後、日本が統治する時代があったからですね。

空港から市内はとっても近く、私達一行は10分も走らないうちにホテルに到着。チェックインの時に章宏先生と私が同室になっているのに気付き、お互いに「それはカンベン」ともう一部屋とってもらいましたよ(~_~;) もらったスケジュールを見るとウェルカムレセプション(歓迎パーティー)があると書いてあるけど、明先生の台湾つぶやきや機内でガイドブックを見た私は「絶対にそんなところでお腹を満たしたくない!」…とは言いませんでしたが、ジャッジ用のドレス以外はジーンズしか持ってきてないし、そんなのが有るって聞いてなかったので「外で美味しい物を食べたいから参加はやめましょう!」というと、章宏先生も「俺も知らなかったよ、こんなの困るよな!」と賛同して下さいました。送ってくれたスタッフに「先生に電話して、こんな事情だから出席を遠慮するって伝えてくれ」とゴネちゃった…板挟みにしてゴメンよ(・д・`)「カジュアルでOK。食事するだけだよ」と主催の先生は言ってたみたいですが、その食事が問題なのよ、私には!結局、日本チームはそのパーティー前に集合して主催に会い、挨拶をしてズラかろうって計画になりました。

そこから少しお腹が減ってた私は、章宏先生を誘ってホテルの周りを物色。そして入ったのは排骨麺のお店。ガラーンと広い食堂みたい。先に会計の所で注文をして、席で待つ事5分。まずは澄んだスープに入ったそうめんみたいな麺だけが出てきた。アレ?パーコー麺を頼んだはずなんだけど?と思っていると、おばちゃんが平皿に乗った揚げたての平べったい豚のから揚げを運んできました。それを章宏先生がラーメンの中に入れようとしたら、「ダメダメ」というように手を振りながらおばちゃんが制止しました。ここでは別々に食べるのがオキテらしい。

食べすぎないように気を付けてホテルに戻り、選手達と一緒に行くレストランを予約しました。するとそこへ主催のトニー&ベティがやってきました。「チャンス!」とばかりに「パーティーがあるって知らなかったし、こんな服装だし、選手に台湾観光させてあげたいし、今日は参加しないよ、せっかくだけどごめんね」と立て続けに攻め込んだ。すると、話の分かる主催者で「明日は忙しくて事務的な処理をする時間が無いと思うから…」と、エアチケット代とジャッジ料をくれました。…晴れて自由の身です(*^_^*)

章宏先生に連れて行って頂いたのは、「彭園」という湖南料理のレストランでした。トウガラシを使うお料理が多いようですが、優しい味付けのお料理もあり、調理方法の幅の広さに探究心がくすぐられます。薄いパンにハムの蜂蜜漬けとパリパリの野菜せんべいを包んで食べる「富貴火腿」、レタスのエビ包み「生菜捲蝦鬆」というお店のスペシャリティも頂きました。特に章宏先生イチオシの大きなつみれが入った竹筒のスープは、滋味に富んでいて本当に美味しかった!(^^)!

ホテルに帰った私…どうしても明先生が言っていた「牛肉麺」なるものを食べたかった。でも、お腹がいっぱい過ぎたのか、大きなベッドの上で知らないうちに眠ってしまいました(-o-)zzz目が覚めたのは夜10時半頃。Taipei109っていう台北一高いビルにも行ってみたかったのですが、まだお腹もイッパイで気持ち悪いし、明日は仕事だし…と散々迷った挙句「明日に賭けよう(-_-)」という事で1人夜市は断念したのでした。