でかした!横ちゃん

北條明&須田雅美

1999/10/14

絶好調の横田 健司・小路谷 美樹組

でかした!横ちゃん\(*´▽`*)/

横田組の調子がいいんです!10月10日に行われたインペリアルチャンピオンシップスでは大阪の塚本組よりも成績が良く、あと3チェックでセミファイナルに入れそうだったんですよ。そして今日12日に行われたロンドンインターナショナルチャンピオンシップスのライジングスターでは、全日本ファイナリストの長井組やセミファイナリストの塚本組を抜いて、セミファイナルに入ったんです!!またその後に行われたロンドンインター本戦の予選も通過し、無事ロイヤルアルバートホールで踊る権利を得たのです。すごいよ横ちゃん!

さて、私達は?と言いますと・・・インペリアルでは5位に入賞しました。優勝はルイ・アムステル、2位ジャコモ&メリッサ、3位ヨラン&ニコラ・ノーディン、4位ロシアのポチャエフ組、で5位が私達北條・須田組、6位がオランダのカップルでした。残念ながら準決勝に日本人は私達以外1組も入れませんでした。この日私達は床の硬さに初め「ヒ―ッ」と驚きましたが、反省点はいくつかあるものの、良く踊れました。こちら外国で自分達が良く踊れてるかどうかのバロメーターは、アマチュアの選手達が声をかけてくれるかどうかです。「君達の踊りを見て感動したよ」とか見ず知らずのアマチュア君が言ってくれたりすると「あぁ、今日の踊りはいいんだな。」と確信できるのです。

アマチュアの選手達は小さい頃から自国でダンスをやって学校を卒業する頃になると頻繁にロンドンにやって来るようになり、やがてロンドンで暮すようになります。このロンドンインターの時期にもジュビナイルやジュニアの競技会があるので、可愛いダンサー達が親やダンススクールの先生に連れられてレッスンを受けたり練習会に来たりしています。今日も午前中に競技会があったのですが、そこにスコットランドでドニー達と一緒にショーをやった時に出演していた子供が15歳になり、ジュニアの競技に出場していてうれしくなりました。彼の名前は「イアン」。とっても目がきれいで、ひとなつっこく、好奇心旺盛な男の子です。最初に会ったのはイアンが12歳の時で、彼はロックンロールやブギウギを主に習っていたのですが、今はボールルームとラテンだけにしたけど、ボールルームはあまり好きではないらしく、「競技会が始まる前に『神様少しでも早く落ちますように』ってお祈りするんだー」なんて言ってました。イアンはスコットランドのグラスゴー近くに住んでいるのですが、毎週金曜日から日曜日までニューキャッスルというところまでレッスンに通い、そこで違うパートナーとも練習してるんだ、と言っていました。帰りがけにイアンとパートナーのリズ、彼らの母親2人が車を待つ姿を発見し、「またねー」と声をかけながら、「親がやらせてるにしろ、自分の意志にしろ、親の協力がないとできないなぁ」と感じました。そして帰りの車の中で2人で話したのは、「ダンスをやってる子供たちってすれたところが無いね。」ということでした。ジュニアの子供や、もちろんアマチュアの若い選手達も生意気そうに見えるけどそれは自分がやってることへの自信からくる態度で、自分よりスゴイと思えば素直にそれを認めて受け入れ、表現するんです。だから私達のバロメーターだと思ってるのです。

話がちょっとそれてしまいましたが、インペリアルの日に初めてルイとカリーナのニューカップルを見ました。先月マイアミで行われたU.S.オープンでの評判が良かったので、どんなもんかと思って見てみましたが、まだやはり組みたてということもあるのでしょう、評判ほどすごくは無く、以前ジュリー・フライヤーと踊っていた時ほどにはまだなっていませんでした。アクロバティックな技をやるので「わー!すごいなー」とは思うけど、失敗するとへたくそなサーカスみたいになっちゃうので「良い子はまねをしないようにしましょう」っていう印象でした。それよりアメリカ国籍で出てきたので「ヤツも祖国を捨てて政治(国の組織のバックアップを得ること)に走ったな・・・」とちょっとがっかり。だって一度競技ダンスを辞めた時「他人と比べられて踊ることに嫌気がさしたんだ。」なんてかっこいい事言ってたのに、アメリカの方がオランダより政治力が強いからってアメリカを選ぶなんて男らしくないじゃないですか!って言っても彼はオカマちゃんですけどね・・・ 今日のロンドンインターの予選はきっと見応えがあったことでしょう。普通はシード選手としてロイヤルアルバートホールの予選からいしか出てこないブライアンやポール、アランといった世界のファイナリスト達がそれぞれ昨年とは違うパートナーのカルメン、ハンナ、セレナと出てきましたし、ブラックプールの時からプロに転向し、いきなり世界のファイナリストの仲間入りをしたマイケル・ウェンティンク&ビアータもそして先程のルイ&カリーナも出場していましたからね。特にブライアンの人気はすごかったですよ。調子はいまいちっぽかったですけど。ポール&ハンナは相変わらずポールのプリプリしたおしりとスピンが冴えハンナのサイボーグちっくな身体と合うような合わないような・・・でもどうなるのか楽しみなカップルだと思いました。
木曜日のロイヤルアルバートホールが楽しみです。私達もがんばるじょー!

AKIRA&MASAMI