ただいまー!帰ってきましたよロンドンに
北條明&須田雅美
1999/9/17
左から妹の桂子さん、多分MASAMI、明、笹谷 久美、笹谷 毅
ただいまー!帰ってきましたよ、ロンドンに
実は先週の火曜日(9月7日)からロンドンにはいたのですが、雅美の妹がロンドンに遊びに来ていたこともありあまり時間が無かったのと、ロンドンのほとんどのコーチャーとダンサーがマイアミ(USオープン)に行ってしまっていてニュースがなかったので、執筆活動(?)をサボっちゃいました。
日曜日までは結構良いお天気で、半袖でいられるぐらいだったのですが、そんな天気長続きするわけないと思ってたら・・・期待通り・・・雨だー・・・しかも寒い!これはきっと彼のせいだわ!!ドニー・バーンズ先生がマイアミから帰ってきたからだー。本当は月曜日に帰ってくると言ってたのですが、帰ってこなかったので「もしかして明日のレッスンないかもね・・・」とがっかりしつつ次の朝目覚めると、どうやら帰ってきたような気配があり、コーヒーを飲んでいると「おはよー(日本語で!)」と母屋の方からドニー先生の声がし、「コーヒーちょうだい」と私達のフラットに上がってきました。「今朝7時半に帰ってきたよ。」というので「レッスンできるの?」と聞くと「もちろん」だって。こういうお方なんです、すごいっていうか無茶!日本に来る時だってそうなんですよ、成田に午前中に着いて夕方には練習してたりするの。でも飛行機はいつもビジネスかファーストで、ずーっと寝てくるからできるんだろうなぁ・・・彼はコーヒーを飲みながらひとしきり演説をして「じゃ、スタジオで」と去って行きました。「演説」と書いたのは彼の話口調が人に有無を言わせぬ強い物であることと、例え話とか話しの強弱のつけ方がとっても上手くて、聞き手を引き込む話術の持ち主だからなんです。
で、彼が何を演説して行ったかというと、「マイアミでポール・キリックとハンナが踊って優勝し、アランとセレナは2位、3位にルイ(アムステル)とカリーナ(キリックの元パートナー)が入賞してサウスアフリカのマイケル・ウェンティンクとビアータは4位だった為にすごいムッとした顔をしていた。5位はアメリカのギャリー・マクドナルドで、6位はゲイナーだったんだよ・・・」ゲイナーって、ゲイナー・フェアウェザーのことですよ!!ドニーとゲイナーが解消してしまったことは残念ながら以前書いた通り、元には戻っていません。そして彼女はイタリア人のミルコ・サッカーニという人とすでに6月から競技会に出場していたのです。
・・・ドニーが特に力を入れて演説したのはこのゲイナーの事について・・・彼が言うにはゲイナーの踊りは6月に彼が見た時よりも数段悪くなっており、髪を赤く染め、前髪を少したらして高めに結い上げ、見るに絶えなかったというのです。何人かのジャッジは彼女達がベスト24に行くところでも点を入れなかったので、ファイナルまで上がって驚いていたそうです。しかもファイナルに登場した際、客席からブーイングが飛んでいたのですって!でも、思い起こせば昨年、私達もUSオープンに出場した際、ドニー&ゲイナーが引退後の復帰第2戦目として出場しており、彼らが優勝した時も結構ブーイングが飛んでいた事を、私達は忘れていませんよ・・・観客はあの時ポール・キリックとカリーナ・キリコバをサポートしてたのよね・・・まぁ、それは棚に上げておいて、ドニー先生はそんなゲイナーの姿を見て悲しくなり、泣いちゃったそうです(実は彼は泣き虫さんでーす)。
さて、肝心のレッスンはというと・・・やはり素晴らしかった!!!ドニー先生は全身全霊を込めて教えて下さるんです。時には愛のムチが飛んで来ることもありますが、あれほど力強さと繊細さを兼ね揃えたダンサーはいないでしょう。今私達は全身すごい筋肉痛です・・・痛い・・・くしゃみが怖い(T_T) そう言えばお伝えしてなかったかもしれません。ドニー先生は(2度目の)ご結婚なさったんです、8月にスイスで。奥様は現在のパートナーであるニコールさん。12月に来日し、何箇所かでデモンストレーションをするそうですよ。私達はドニー&ゲイナーの大ファンだったのであまり見たいと思いませんが、レッスン中にドニー先生が「この新しいステップどう?」と見せてくれるものは流石にクレバーなものばかりなので、そういう点では興味はありますけどね。
私達も全日本にむけてチューンナップしてますから、乞うご期待 p(^-^)q
AKIRA&MASAMI