ロンドンインターナショナル2011 プロフェッショナルラテン

北條明

今年はブラックプールを観戦に行かなかったので、オレにとっては4月の世界選手権以来のインターナショナルコンペティションだ。

1次予選(ベスト48)

ChaChaCha

マリトースキー

黒いシースルーでボディーを包んでいる珍しい。しかし、とにかく重い。

マウリッツォ

視線が高いね…と思ったら急に下を向いて…と思ったら…。とにかくいろんな動き…壊れたオモチャみたいだ。

セルゲイ

今夜のセルゲイは落ち着いた踊り出し。やっと大人になったな。でもとにかくルーティンにpatacake(パッタケーキ)が多いね。

リッカルド

スピードの変化、パワー、コネクションテクニック…どれをとっても世界一。
チャチャチャではドニーの昔のルーティンが出てきて、なんだか笑える。
頭部でリズムをとるルーティンが多すぎるから、うるさく見えるかも。でもオレは好き。

Samba

マリトースキー

Sambaのリズム感、ゼロ。

セルゲイ

パワー!

ステファノ

彼の人気がどこから来るのか?もうちょっと探ってみよう。

リッカルド

Sambaはなぜかステップに追われている。

Rumba

マウリッツォ

技が決まる前に「どうよ」ってやる目は笑えるね。お、クラブウォークスのリードは的確で上手い。

ステファノ

ステファノって何がいいんだろう…?

マックス

(ユリアの前リーダー)おおっ!なんでお前踊ってんの?

Paso

マウリッツォ

ん~、何の種目かわからない自由さだ。君はフリーマンだ!

2次予選(ベスト30)

ここからロス・ミッチェルの生演奏…オレ大好き。曲は古いけど踊りやすい。
62番の中国人カップル…とにかくアマチュアの時からキライ。このラウンドで踊れているお前は、イギリス中のコーチに1日4レッスン・週7日っていうのをずっと続けているからだ。君は大政治家だ!
つぶやいてると踊りを見る時間が少なくなるから、ここはいったん見ることに集中する事にする。

セミファイナル

ChaChaCha

ステファノ

「楽器がものすごく少ない楽団」って感じの踊り。

Samba

始まったかと思ったら、途中からテンポが遅くなったよ。たぶん開始時のテンポと比べると-8.0ぐらい。
あのマウリッツォでも対応できてない。大味なダンサーには不利な展開…セルゲイ頑張れ!

Rumba

セルゲイ

キューバンモーションをたっぷりと使った大人の踊りだ。いいぞ!

Paso

リッカルド

今回のリッカルドはパソらしさが足りなく見える。リード、シェイプ、すべてが素晴らしいのに…。なぜだろう…?

Jive

始まってしばらくしてからテンポが急に遅くなり、そしてまた戻った。
どうやらドラマーがノリノリで、ロス・ミッチェルの指揮に合わせていない。
ロスにドラマーが注意されるシーンを目撃…よって、オレはほとんど踊りを見ていない。ゴメン。

ファイナル

ChaChaCha

リッカルド

下半身よりも上半身のリズムの方が多く、ちょっと重たくなってしまった。
しかし、リードテクニックが素晴らしいので、チープなダンスにならなかった。アッパレだ!

Samba

マウリッツォ

彼は誰よりも引き出しがあるが、今夜は全てを出しすぎて一貫性が無かった。
でもオレは好き、大好き。でも喝だぁー!

セルゲイ

今夜は全てのダンスでメリアに対してワイルドからマイルドに変わったように見えた。
以前は骨付きのTボーンステーキを手づかみで食べてしまうようなリードだったが、今夜はナイフとフォークを使い分けていた。
そのため、メリアが以前のように固まらなかった。いいぞ、二人とも。アッパレ!

ステファノ

彼がなぜ人気があるのか?評価が高いのか?
その理由をなるべく見るようにしたが、結局最後までわからなかった。さらに調査を進めたい。

Jive

間違いなくセルゲイとメリアが1位だ。膝の使い方が基本に忠実なため、非常に軽かった。
リッカルドはJiveが唯一の弱点だと思う。ドニーにJiveのレッスンをもっとしてもらって、完璧なダンサーになって欲しい。

結果

1位 マリトースキー From Englandなんてアホカ!政治か?とりあえずほとんど見てない。
2位 リッカルド 可哀想だ、マジで。
3位 セルゲイ 良かったぞ。
4位 スクフカ ごめん、ほとんど見てない。
5位 マウリッツォ 今夜はハシャギすぎ。喝っ!
6位 ステファノ よくファイナルに入ったな。

ロンドンインターは一日でアマチュアのボールルームとラテン、プロのボールルームとラテンを見る事ができるからすごく便利だ。
しかも、会場のロイヤルアルバートホールがなんといっても素晴らしい。 タキシードやロングドレスがとてもよく似合う。

今回アマとプロの両部門をすべて見て、「ヨーロッパのコンペはアマチュアありきだな」と思った。
最近のアマチュアはとにかくレベルが低い。
以前はアマチュアにスターが多く、「このダンサーがプロになったらどうなるんだろう?」ってワクワク見ていた。
ある時代には☆スーパースター☆もいた。しかしそんなスーパースターもプロになれば『ただのスター』からスタートして、いずれスーパースターになるダンサーもいれば、スターで終わる者もいた いまのアマチュアにはスターがいないので、このダンサー達がプロになったとしてもスターにはならないだろうと、容易に想像できる。
今後、コンペがどんどんつまらなくなるんだろうな…なんて思いながら、会場からホテルまで約3分の道のりをセンチな気持ちで歩いたっつーの。
チャンチャン