BONZO 海外逃亡中

須田雅美

2009/7/13

ドニー先生のフラットに入ると、玄関で靴を脱いで部屋に上がります。なんだか日本みたいだけど、家の周りが枯葉だらけなのに加えて雨が多いから、そのまま部屋へ上がるとフラット中が枯葉だらけになっちゃうから。でもこの3年ほどは靴を脱がずそのまま上がるか、脱いでも部屋まで持って行くようになっていました。それは、バーンズ家の1人息子(?)、ゴールデンレトリバーのBONZO君がご主人に褒められたくて口にくわえて持って行っちゃうから(>o<)no!ヨダレでべっちょべちょになっちゃうけど、ご主人様は「よ〜ちよち、良い子だ(^O^)/」ってなんでも褒めちゃうんだもん。フツーさあ、「コラッ!」って叱るよね?ふとドニー先生の足元を見ると、おきょうちゃんの小さなスリッパに足を無理矢理入れて履いてた…ってネギちゃんが言ってました。親が親なら、子も子だねってフラットの住人達で呆れてました。

が、今回は部屋がいつもよりキレイで、犬の毛が落ちてないし、ドッグシッターのおばちゃまも部屋を使った形跡はなく、庭のボンゾのおもちゃは整理されてるし、ドニー先生がフラットに上がってきた時もボンゾの影を見ることが無かったのです。変だな?と思ってドニー先生に聞くと、2月末に他の犬とトラブルを起こしちゃって、相手側がボンゾの死刑を望んでいるらしく、とりあえずスイスにいるニコルに預けてるんだって…。散歩の時にリードをつけずに遊ばせてて、その時にボンゾがよその犬とケンカをしたみたい。 多分、相手側の犬が死んじゃったんじゃないかなぁ?イギリスでは、飼い犬が他の犬に怪我をさせたり殺したりした場合、裁判になればその犬は処分、ようするに死刑になってしまうらしいんです。2月末には日本へジャッジとして来日する予定だったのですが、前日に「ボンゾが大変なんだ。日本へは行けない。ごめん。」と携帯メッセージが来たのですぐに電話をすると、パニック状態で状況を説明してくれました。ってことでジャッジもこの事件のせいでキャンセルしちゃった!それぐらいボンゾを愛してるんですよね。でも、ドニーが ボンゾを猫可愛がり(?)する姿を常時見ている人達は、「いつかこうなるって思ってたよ。ボンゾは小さい犬を見るとすぐに追いかけて攻撃してたから。」って、サラリと言ってました。確かにそう言えば、庭にキツネが出ると追い払うようにしつけていたから、小さい犬を見るとキツネと勘違いして追いかけていたのかもしれません。犬とキツネのニオイも嗅ぎ分けられないなんて、ダメ犬だなぁ。そんなこんなで、ボンゾは現在海外逃亡中なのでした。