舞台裏

須田雅美

2009/4/7

初日は昼公演のみだったので、夕方に終演。カーテンコールを終えて裏に戻っても「ダメ出しがあるかな?」と全員が廊下で演出家の井田さんを待つ…花道のように両側を出演者が緊張して迎える中、井田さん登場。「まぁ、良かったです。ダメはあるけどね(苦笑)。明日やります。」と歩きながら穏やかにおっしゃってお手洗いに消えちゃった。出演者全員「ほっ」とした安堵感と開放感に包まれたのを感じました。私達はダッシュで着替え、ロビーで待つお客様のところへ。名古屋から来てくれた私の母や生徒の皆さん、北條ダンススクールのスタッフ達が待っていてくれてプレゼントを頂いたりして、まるでダンスの発表会に出演した生徒さんみたいな気持ちになれました(#^.^#)

楽屋に戻ると、なにやら数人で打ち上げの話が持ち上がっていて、せっかくだから役者さん達の打ち上げに参加させてもらおうという事になりました。参加者は約25名、場所は近くの居酒屋さん。ざわついた店内ですが、役者さんは声が大きいので自分を主張しだすと大変…うるさいです。私達は異業界の人間なので、若い役者さんは苦労話を聞きたがったり、普段の生活を知りたがったり…そして自分の夢を語ってくれたりしました。明は数名の女の子にコクられて(告白されて)嬉しそうでした(●^o^●)皆さん、役者さんの言う事を本気にしちゃダメですよ〜…だって演技が上手いから(^m^)でも、「劇団にはナヨッとした男子しかいないから…」と言ってくれたワカコさん…確かにそれに比べたら明は男の人だね。

<ワカコさん>

2日目はダメ出しから開始。細々としたセリフの注意や舞台上での歩き方などの注意があり、まずはお芝居の方からお稽古が始まりました。そのシーンに出演していない人達は腹ごしらえをしたり、衣裳をメンテナンスしたり、ストレッチをしたりと、自分の出番までを好き好きに過ごします。「かぁかぁ(と私には聞こえる)」とか「ルルルルルル(イタリア人みたい?)」とか「あいうえお いうえおあ うえおあい おあいうえ(これは有名だね)」なんて『発声練習』をしたり、自分のセリフの練習を、トイレの中1人集中して練習する役者さんもいて、「同じ楽屋でもダンス系の楽屋とは全く違うなぁ」と思いました。私達のダンスとちょっと似ていると思ったのがアクション系を担当している役者さんの練習。鏡の前で、お互いの間合いや動きのタイミングを目や身体でしっかりと確認し合っていたんです。

<お弁当は出ません>

<アクションの練習>

ダンスの稽古もちゃんと時間をとって頂いているので、和太鼓と三味線と一緒に合わせて練習をしました。最初に三味線だけの音源を頂き、それに合わせて振付けをしてきたので、なんだか和太鼓の音がずれて感じて、踊っていて非常に気持ちが悪くなってしまいました。会場自体が音楽用の設計ではないので、変に反響しているのが耳に届いてしまうんですね。音響さんに色々調整して頂き、和太鼓のダッチさんにも叩き方を変えて頂き…ほんの35秒ほどのダンスシーンなのですが、約1時間もかかってしまいました。でもそのおかげで、本番はまたもやバッチリ踊れましたよ(^^♪ふふふ