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スタッフコラム

もじもじまさみ 2010年UKアマチュアラテン

須田雅美


2010/2/2

今回アマチュア部門ではイタリアとロシアのアマチュア組織がUK選手権への出場を禁止したらしく、トップ選手を含めて多数の選手が出場を取りやめていました。そのおかげでアマラテンのファイナルには2つ席が空き、しかもニューチャンピオンが生まれるということで、選手達はいつも以上に気合を入れて踊っていたようです。順当に行けばクロアチアのゾランくん達が優勝するのです。でも、イギリスのニールくんは当然ジャンプアップを狙っているし、アメリカのクマコースキー、モルドヴァのドーリンくんも初ファイナルを狙っているし…で、ヤバイぐらいのアドレナリンが放出されていました。

個人的に、優勝したゾランくんの顔は好き。猫みたいで可愛いなぁ。けど、踊りは…ん〜、腰を横にしか振らないし、高度なリード技術が必要なルーティンでもないからイマイチ。
ルーティンと言えば、今、世界の先端を行くのが3位のニールくん。私達もよく振付けをしてもらうリチャード・ポーター先生にレッスンを受けているんです。(このポーター先生のことはまたの機会に書きましょう。)私はニールくんがまだ幼くて、パートナーがいないから1人で練習会をず〜っと見ていた頃から知っています。私達のことも応援してくれてたなぁ。
ここ2年ぐらい私達が密かに応援していたのが初ファイナル入りを果たしたアメリカのクマコースキー弟。なぜ「弟」かって?お兄ちゃんがいるから。彼はグッドダンサーで日本インターにも来たこともあり、カリーナ・スミルノフの元婚約者でした。だから女子はカリーナそっくり。聞くところによると、クマコースキー弟は、宝くじのデッカイのが大当たりしたらしく、現在は仕事もせず、エスパンだけを追いかけてダンス三昧だとか…。実際、ちゃんとリード技術を駆使して複雑なルーティンを踊っていました。

アドレナリン出まくりだったのはモルドヴァのドーリン。目がずっと開きっぱなしってとこが、元アマチュアチャンプのマウリッツォに似てるかな。でも、いかにも「リードしてます」的な踊り方のドニーイズムが泣かせる。パートナーのロッセリーナも駆動力があるし、明るくて上手く彼にまとわり付くので見ていて気持ちが良かったです。
あとファイナルで書いてないの誰だっけ?あ、2位のユーリ・パタゲリはスロベニアの選手だけど、イマドキ珍しいぐらいのオールドイングリッシュスタイル…だから私の中では論外。金髪も一組ぐらいファイナルに欲しいのかな?としか思えません。

4位になったデンマークのザニベラートくんはヒゲを剃ったら意外とキレイな男の子でビックリ。彼らのダンスは伝統的なデンマークスタイル。男性は腹筋をがっちり固めるからちょっと動きが硬くなりやすいけど、女性は情熱的な表現をします。きちんと基礎的なことを習って踊っているのは好感度大です。

日本人のトップアマチュアも正谷・斉藤組、鈴木組、森田・小和田組、五十嵐組など数名出場していましたが、全て一次予選で振り落とされてしまいました。う〜ん、正谷組ぐらいは残ってもいいんじゃないの?って思いましたけどねぇ。私はまだアマチュアチャンピオンの久保田組を見たことがありません。いくら WDCという組織ではプロになる気がないから(というウワサです)って言っても、こういうところで活躍してる姿を見せて欲しいなぁ…と思いました。

はじめに書いた一部のアマチュアやプロが出場を断念した件を受けて、元世界チャンピオンのリチャード・グリーブ氏を中心に「Freedam to dance」というコミュニティ内(2月2日現在でメンバー3,000人!)で様々な意見が取り交わされています。

私が所属するJBDFは財団法人化した当初、世界のダンス競技会に出場する為の権利を有する組織に加盟していませんでした。全米オープンに出場するためにマイアミまでへ行き、メークもして準備万端…というところに「あなた達は、WD/DSC(今のWDC)に加盟していないので、この競技会には出場できません。」と報せを受けました。「今だけ加盟して、あとで破棄すれば?」とドニーに言われましたが、日本に戻ってから社長に迷惑をかけてしまうと判断した私達は、出場をあきらめました。そんなオーガナイザーの厳しい処置にドニーは怒り、「オレも出ない!」と欠場をしたのです…招待選手で、しかも両親まで呼び寄せていたのに!そんなアツい気持ちに困惑しましたが、とっても嬉しかったです。

しかしその後、そのオーガナイザーの先生からは「その時の恨み」とばかりに点数を頂けませんでしたが…。
そんなドニーも今や世界のダンス界を束ねなくてはならないWDCの会長さん。今回の問題はどう受け止めているか?と話す時間がなかったので、来日したときにでも聞いてみようっと。



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