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スタッフコラム

もじもじまさみ UK前のコンペでのジャッジ

須田雅美


2006/1/15

皆様こんにちは、2006年最初のもじもじまさみです。今年はなるべく更新しますのでどうぞお付き合い下さい。



新年早々に体調を崩し、あまりちゃんとお仕事をできないままロンドンにやってきました。今回の渡英はUK観戦の為ですが、またもや明がUK前のコンペでジャッジをする予定が入っていたので早めに渡英する事になったのです。時差ぼけの頭のままジャッジをするのは明のポリシーに反するからです。寒かった日本に比べてロンドンはいつも通りだったので、気合いをそんなに入れなくてもすぐにトレーニングにも入れました。が、いまだに筋肉痛と毎日戦っています(´д`;)アウゥ。日本人の練習場にも行き、日本でも教えているプロの子達をレッスンして、そのついでに選手の邪魔にならないようにちょっと自分達で動いたりして身体が鈍らないように注意しています。邪魔だと思った選手の方、遠慮なく直接言って下さいね…っつっても無理だよなぁ…ジャッジの先生だもんね。点数の事気にしちゃうよねぇ。



明がジャッジをしたのはイギリスに母体を持つダンス協会;BDF主催のThe Star Championships。 随分前に私達も出場した事がありますが、その時は招待された選手だけが出場できる見世物みたいな 競技会でした。その後しばらく開催されていなかったのですが、今年、オープン選手権になって復活 したようです。場所はロンドンのGatwick空港から車で15分ぐらいのCopthorneという場所にあるホテル のバンケット。ジャッジに届いていた案内では12時から最初の競技が始まるとあったのですが、 行くと我々より早く到着していた檜山組が、「全然始まる気配がないんだけど…」と眠そうな顔(・ρ・) ぼへ〜。そう、檜山くんはスタンダードのジャッジだったのです。でも引退パーティーの準備などで 忙しいらしく、前日に日本から到着だったのでかなり早起き(要するに時差ぼけネ)したと言っていました。確かに、待てど暮らせど、延々と練習時間が続いている…聞くと、途中の道で事故があり、出場者が遅れる可能性があるので開始時間を遅らせると言う。なかなか親切じゃないですか。携帯電話が普及していてよかったね。

ようやく開始して最初はアマチュアスタンダード。「檜山くん、ペンは持ってる?」「えっ?マイペンなの?」…そう、日本ではジャッジをする時、ほとんどの場合がマークシート方式なので、ペンは全て主催者が用意をしてくれます。ふふふ、檜山くん、まだまだ甘いな…初めてだから仕方が無いですな。さて、アマスタンダードの次はアマラテンのはずなのに!プロスタンダード??ちょっとちょっとぉ。こんな事ならもっとゆっくり来ればよかったじゃない(‐‐メ)そうこうしているうちに明の出番。ジャッジ紹介で名前を呼ばれた時にたくさん拍手をしてくれた日本人選手の皆さん、ありがとうっ! 今回のこの競技会は以前から、ダンス界に貢献した人の表彰もイベントの一つとして組み込まれています。今回、もっともダンス技術の発展の為に力を注いだ人に送られる賞は元世界ラテンチャンピオンのアラン&ヘーゼル・フレッチャーのもとに送られました。彼らには北條章宏先生と山口慶子先生カップルも、そして私達もレッスンを受けていましたが、なんと言ってもジャイブキングと言われるほど、ジャイブのタイミングや身体の運動を教えるのが上手い。それからリバースロールね。私達の、世界に誇れるリバースロールは彼らに何度も何度も特訓を受けてできるようになったステップです。他にもダンスを世の中に普及させる努力をした人に送られる賞は「スターと踊ろう」というBBC制作のテレビ番組に出演しているダンサー達が受賞しました。毎週シロウトの芸能人やスポーツ選手にダンスをレッスンしてトーナメント競技をするというもので、放送したらすごい視聴率をあげてしまったので、今やアメリカ、イタリアでもその番組の制作権を借りて同じように人気を博しているようです。日本でも暮れにやってましたね。他人事だから楽しく見ちゃいました(^◇^)。日本人の方も受賞したんですよ。メジャーな競技会に多大なスポンサーをしているとして、ABCホームズの社長さんに授与されました。

ふむ…なかなかコンペの話にならないでしょ?そう、今回は他にもイベントがあったんです。それは「プロアマ競技」「プロアマデモンストレーション」のデモンストレーション。 日本やアメリカでは随分前からあるものなのですが、ボールルームダンスの本家本元のようなイギリスでは個人レッスンというシステムが普及しておらず、ゆえにプロアマカップルという概念そのものが存在しないのです。最近どんどん諸外国にお株を奪われ気味な大英帝国は、そのプライドという鎧を脱ぎ捨てて「僕達とこうやって踊ってみませんか?上手に踊らせてあげますよ!」的な宣伝をしたのです。が、その効果はあるのかな?なぜならば、出演したアマチュアの女性は全員アジア人。しかも西洋人のプロをパートナーとして踊っているのを見て、それを自分達と重ね合わせる事は難しいと思うのです。「あぁ、華僑の方がお金に物を言わせてプロをジゴロみたいに自分の物にして喜んでるのね。」と思ったんじゃないかなぁ。檜山組と私達は「う〜ん、イギリスまで来て、アマデモを見るとは思わなかった。」と少し複雑な心境でした。私達日本人のほとんどのプロは、留学は生徒さんの事も生活の事も忘れてダンスに集中し、自分達の技術をあげ、競技会に出場する為にするものと考えているからです。実はこのアマデモショーに日本の方も出演されていました。香港マダム、上海マダムと違って、日本人のプロと踊った事は好印象でした。同じ日本人として誇らしく思いました。緊張していてもやっぱりデモ慣れしてるから、ちゃんとまとまっていてとても可憐でした。ただ、そのプロはその日が競技会だというのに出場はせず、それだけに出演して帰る…いったいどんな気持ちなのでしょう?確かに競技会に出場する・しないは自由ですけどね。
世界チャンピオンのミルコ・ゴッゾーリやジョナサン・クロスリーといったファイナリストも出場するような競技会でしたから。あ、批判的なオババみたいになってきちゃった。カーット カットー(−−)



競技は結局途中に2時間ぐらいの休憩を2回もはさんでしまったので、選手は変な疲れ方をしたと思います。でも、ミルコ・ゴッゾーリってさすがですね。一つも乱れず、軽快に踊りきっていました。目がクギ付け…音楽の表現もどんどん成長しています。隣に座ってた檜山クミちゃんに、思わず「あの乗り物楽しそう!乗りたーい!」と訴えてしまった。 プロラテンでは塚本組がとても良いダンスをして6位…もっと上でも良かったと私は思いました。欲目じゃなくね。中島選手や松井選手にも大きな成長が見られ、応援に行って良かったと思いました。明日もユニバーサルオープンという競技会。大きな競技会の前にある小さな競技会にも国際的なジャッジをする方々がジャッジをしたり見学に来たりしています。そこで踊る事は大きなチャンスにつながります。調整なんかコンペに出ながらもできる!練習をいくらしてても実践しなきゃ!一か八かで本番を迎えないようにするべきです。ダンスってゴールがないんだよ、いつまでも進化してなきゃ…あ、今度は説教ババァですね。では、この辺でやめときますか…



ジャッジ姿の檜山先生カップルと明



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