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スタッフコラム

もじもじまさみ コンスタントな演技

須田雅美


2009/4/14

「幸せの向こう側」は、ちょうど一週間目の11日(土)に昼・夜2回の公演をしました。
1回の公演が2時間以上の作品なので、ほぼ出ずっぱりの石塚さん、駒谷さんは大変だったと思います。

人間、声を出すのも筋肉運動ですから、声を出しながら動き回るお芝居って、体力がいるお仕事だなぁ…と思います。
私達は踊るだけですし、踊りっぱなしなワケでもなく、身体的な疲労をほとんど感じません。
逆に言えば、踊り続けずに待機時間が長いので、緊張状態を保つ精神的な疲労は少〜し感じますけど。

以前私達がHotblood Latinoを上演した時にはダンサー4組で約2時間の舞台を1日2回…っていうのを経験しているし、
社交ダンスの大きな競技会といえば予選からファイナルまで一日中かかるのが当たり前。
1種目1分半×5種目を20分ぐらいの休憩で体力を回復させて、
予選を勝ち進んでも同じテンションで踊り続けなければならない…という案外体力のいる競技なので、
練習の時からその体力をつける為に何曲も踊り続ける踊り込みをしたり、
心肺能力を上げる為のトレーニングをしたりします。だから今回のような長丁場でも問題なし。
しかも私には、選手時代に蓄えた体力が残っているようです(*^^)v

私は毎日、ダメ出しの時間よりも1時間以上前に楽屋入りして、なるべく人がいないうちに舞台上で練習をしたいと思っていました。
役者さんとは舞台の使い方が違うし、お芝居の舞台なんだから役者さんのお邪魔にならないように…という気持ちもあったのです。
それでもだいたいいつも同じメンバーが同じぐらいの時間に楽屋入りをしていました。
早く来る役者さんは若者では約40人中ほんの4〜5人、なのにメインキャストの竹本孝之さんはいつも私達と同じぐらいの時間にいらして、
ジョギングでアップして、から舞台の上に立ち、位置などを確認したりお芝居の練習をしたり、
また客席に座って全体を見渡すようにして、きっとイメトレしてたんじゃないかなぁ…。
この前ももじもじに書きましたが、このアニキ、マジで熱いお方です。
実は舞台は初めてだというのでビックリでした。だって、声がコンスタントにすごく良く出てたんだもん。


<竹本孝之さん>

この、コンスタントっていうのが難しい。
私と明はカップルを組んで間もない頃から「マシンになりたい」と思いながら練習をしてきました。
競技会は「練習以上の事はできないけど、練習でしてきた事は全て身についている。
だから自信を持って、いつも通りに踊る!」と取り組んできました。
そして、「北條組の踊りって、いつも同じでつまらない」という人の意見は「レベル低〜い(-_-;)」と聞かない努力もしました。
人間の身体も頭も絶対に日替わり…これをなんとか「いつものヤツ」に近づける術を身につける為に、
ベーシックの練習を徹底的にしました。
基礎ができていないパフォーマンスはムラが有り、個性も何もあったものじゃありません。
また、コンスタントに良いパフォーマンスをする為には、
基礎的な技術・体力・集中力・洞察力・自己分析力…必要な物を挙げだしたらキリがないっ!
けど、この中で自分を一番助けてくれているものと言えば基礎的な技術だと思います。
たとえその日のダンスがいつもと違うと感じても、他人の力を借りずに「いつものヤツ」に戻す事ができるからです。

そういえば、自分が出ていないシーンで集中している振りをして寝てしまったり、
テンションが上がらない…と言っている役者さんもいました。自分では気が付いていないのでしょうが、
この「tension」っていう英語の意味は張り・不安・緊張。公演の回数を重ねるごとに経験値が上がる為、
自信をつけるのは良い事だと思いましたが、「緊張感」というものを失ってしまうのはダメ;いただけません。
「空気読めよ〜」っていう言葉がありますが、まさにその通り。
メインキャストの方々はお化粧をしている間も緊張感に包まれて集中をされていたので、
楽屋ではその方達の邪魔をしないという配慮を全員がするべきじゃないかなぁ?と思いました。

演出の井田國彦さんもおっしゃっていましたが、お客様とは一期一会。
一回一回を完璧にしよう!という思いがあれば、
8日間続くお芝居を千秋楽の幕が下りるまで緊張感を持続させる事ができ、集中力も増すはずです。
いくら慣れてきても「スタンドプレーはダメ、 ファインプレーにならないから。」By井田さん


<作・演出の井田國彦さん>

今回は井田さんのご指導される姿を見させて頂き、非常に勉強になりました。
これは特集として今度書くことにしまぁす(^^♪



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