ホームスタッフコラム › もじもじまさみ ベストドレッサー賞

スタッフコラム

もじもじまさみ ベストドレッサー賞

須田雅美


2009/1/17

北條ダンススクールのクリスマスパーティーでは、お客様の中で最もオシャレな方を私が選んで表彰する、「ベストドレッサー賞」というイベントを行なっています。このイベントを開始した年から、年々オシャレな装いで会場にお越しくださる方が増えてきたように思います。今年の審査は特に女性のお客様を選出するのが大変で、ノミネート賞2名を含めて3名選出したのですが、どの女性も素敵に見えてしまい、お手伝いをしてくれていたあゆみちゃんに「先生、そろそろ選んでください」と促されるまで迷いに迷っていました。一方男性のほうは、条件をクリアしている方が少なかったので、こちらもまた選ぶのに苦労をしました。というのは、「ダンスタイムで踊ってくださっている方の中から選出する」というのがベストドレッサー賞の第一条件だからです。会場には素敵な装いのかたもたくさんいらしたので「踊れたらもっと素敵なのに…」と、とても残念に思いました。

服装や振る舞いはTPOに合わせて…これは私が中学校の時に知った言葉です。ファッション雑誌で読んだだけではなく、学校でも先生にそう指導を受けた記憶があります。このTPOとは、「Time=時、Place=場所、Occasion=場合を考慮してファッション、言葉遣い、行動などを使い分ける」という造語で、VANという服飾ブランドの創始者である石津さん(故人)が提唱した概念。2007年に流行した言葉で「KY=空気読めない人」なんて言葉がありましたが、まさにこのTPOを無視した人に向けられる言葉ですね。今回のT:時はクリスマス…人や街が一年のうちで最もキラキラと光り輝く季節。そしてP:場所は伝統と格式のある帝国ホテルのバンケット会場にダンスフロアを敷いたボールルーム。O:場合は、生徒さんの発表会を兼ねた、フルコースディナーを楽しみながらのダンスパーティーでした。さて、このようなTPOではどのような装いで出掛けるのが望ましいのでしょうか?

外国のパーティー会場やコンペ会場では、挨拶の時に必ずと言っていいほど「いつも素晴らしいドレスね!」とか、「今日は特に素敵だ!」と相手を賞賛します。これがコミュニケーション上のマナーでもあり、なおかつ会話の糸口となる事も多いのです。ダンスパーティーの場合はティータイムなのかディナータイムなのかによって服装が違います。もちろん場所によっても変えているようです。いわゆるダンスホール的な場所では踊りやすいラフなスタイルで踊っていらっしゃる方が多いのですが、ディナーパーティーではダンス愛好家のおじいちゃまもブラックタイ、少なくともネクタイは必ずしています。おばあちゃまもパンツスタイルということは少なく、ダンスの踊りやすいドレスで参加されています。私達が活動をしているボールルームダンス界というところは、競技のフロア上はとっても激しくてスポーティなダンスバトルが繰り広げられているのですが、選手も審査員も服装は正装というのがドレスコード。ドレスコードとは「周囲の雰囲気を損なわないために、場所や時間帯に合わせた服装を選択する」というエチケットから始まった服装のルールのこと。日本で良く見かけるのは結婚式の2次会などの招待状に書いてある「普段着でお越し下さい」というドレスコードでしょうか。場所はボールルームである事は少なくて体育館だったりするけれど、競技会ならばその大会の格式によって観戦する側も服装を考慮しなくてはなりません。男性がタキシードだったら当然女性もロングドレス、もしくはそれに相当するファッショナブルなドレスを着用します。

日本の競技会のほとんどが体育館で開催されますが、大きな大会を観戦に行く時には正装して踊っている選手達に敬意を表した服装でお出掛け頂きたいと思います。特にアリーナ席などでの観戦は、いくら流行していてもカジュアルファッションではNG。男性はネクタイをしたほうがスマートです。服装に関しては文化と歴史による違いがあるのは否めませんが、このような意識を持つプロが少ないのが、日本の哀しい現実…とても恥かしく思います。代わって謝罪します。ごめんなさい。


<服装のお手本>

日本のダンスパーティーのチケットにはドレスコードが書かれていないのが普通ですから迷うかもしれません。そんな時こそTPOを考慮して着るものを選択して下さい。いつ?どこで?どんなパーティー?と情報を集めて準備をしてからお出かけになると、周囲の皆さんと楽しい時間を過ごすことができると思います。お酒やカラオケとともにダンスが楽しめるお店や、サークルなどが主催するダンスタイム主体のパーティーなどでレクリエーションとして楽しむ場合は、踊る相手に不快感を与えない服装であれば良いと思います。ただ、そんな時でも女性は結構ファッションに気を使っているものですから、男性はタイ着用、上着かベストを着用して頂けたらな…(もちろん真夏の体育館ではムリですね…)。もしも会場がホテルなどの宴会場でお食事付きでしたら、男性はスーツやタキシードがふさわしいと思います。女性は、着席した姿も見られることを意識して、素敵なヘアスタイルで参加すれば、一目置かれる存在になること請け合いです。

ダンス愛好家の男性の殿方には、タキシードを一着ご用意されることをオススメします。イギリスではちょっとしたデパートではいわゆる「吊るし」のタキシードを安価で購入できるのが羨ましいところですが、日本でもイージーオーダーなどでお得に自分に合ったサイズの物を誂えることが可能です。正装であるタキシードを一着持っているだけで、ダンスパーティーだけでなく、結婚式から様々なパーティーまで使えます。中のシャツやタイで遊び、オシャレカジュアルに着こなすこともできるので重宝しますよ。

「こんな時には何を着たら良いのかな?」と迷ったら、「日本フォーマルウェア協会」のWEBサイトをご参考になさってはいかがでしょうか?こちらは毎年著名・有名人の中から男女各1名を選出し「ベストフォーマリスト」として表彰している協会のサイトで、TPOに合わせた装いを細かく説明してあります。また協会理事長さんの会社「カインドウェア」さんのサイトにもフォーマルウェアのルールや興味深い豆知識が掲載されています。

次回のパーティーでは「オシャレで話題も豊富な人☆」と人気者になってくださいね!!

参考WEBサイト
日本フォーマルウェア協会 http://www.jafa-formal.jp/
カインドウェア http://www.kindware.co.jp/



▲ ページの先頭へ