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スタッフコラム

もじもじまさみ 2008年 日本インター

須田雅美


2008/06/30

毎年ブラックプールが終わると日本での大切な競技会が待ち受けています。
日本武道館で行なわれる日本インターナショナル選手権大会です。
第29回目の今年は、6月14日15日に行なわれました。
珍しく爽やかな晴天に恵まれ、髪をコンペ用にセットして、
ドレスなどの大荷物で会場に向かう関係者には本当にありがたいお天気でした。
また、ジメジメ・ムシムシとした日本の気候を体験した事のない海外の選手やお客様をお迎えするのにも良い日でした。

私は今回プロフェッショナル ラテンアメリカン部門の審査を担当しました。
全日本クラスの大会で審査員をする場合、審査員である事を知らされてから当日まで、本当に緊張をします。
私が緊張するなんて誰も信じてくれないのですが、これは本当です。ありがたい事に、だいたい痩せます。

緊張の理由その1:教えている生徒達がその大会でありったけの力を発揮できるようにしてあげたいので、真剣に打ち込む彼らと精神的にも一緒に戦うモードになる。

緊張の理由その2:大きな大会の前に行なわれる海外の大会を観戦して、世界の流れに沿ったダンサーを選出できるように頭の中の記憶を保たなければならない。

緊張の理由その3:審査をする時のドレスを選んだりオーダーしたり、それに合ったアクセサリーや靴の選択をしたり、美容院やネールサロンの予約などをしなくてはならない。

緊張の理由その4:大会当日は時間に遅れないようにして、審査をしている最中は拾い損ねというジャッジミスがないかどうかに最大の神経をはらう。

緊張の理由その5:集計が出た時に自分のマークや順位に相違が無いか調べる為、だいたいの自分のジャッジングを記憶しておかなければならない。

こんなに緊張感を持ってる人ってもしかしていないかも…私って考えすぎかなぁ?
でも、自己分析すると非常に責任感が強い性格なので、自分を窮屈にしてしまうみたい。これがまた快感だったりして…。

ただ、今回の緊張の理由はもう一つあるんです。
NHKで放送される「栄光へのステップ」という番組でラテン部門の解説を担当する事が決まっていた…という事です。
一昨年からまんぞうくん(檜山浩治先生)とのコンビでやらせて頂いていますが、
大会当日に審査員を務めて更に…というのは初めてだったので、しっかり記憶しなくちゃ!という緊張をしていました。
緊張しながらも、タカダンスさんでオーダーして作ってもらったドレスがめっちゃ可愛かったので、
ちゃっかり自分の晴れ姿をカメラにおさめちゃったりして…司会の二ッ森先生をダシに使っちゃった!?



解説のお仕事を頼まれるようになってからは、大会当日に自分が見たままの評価や感想をその場でノートに書き込む事にしています。
解説は当日収録するのではなく、後日送られてくるVTRを見てどの選手がどんなタイミングで映っているか、
何をコメントしたらよいのか…などを考えてから収録するのですが、
大会当日にライブでじかに感じた事とすり合わせながらコメントを考えないと、
会場まで足を運んで下さった観客の皆さんや一緒に戦った選手達とズレが生じてしまうと私は考えているからです。
ボールルームダンスは3D/立体的な運動で、
いろんな方向から観られていることを意識しながら振付けを考えたりパフォーマンスしたりするのに対して、
VTRでは平面的なものに変換されているにもかかわらず、カメラがアチコチ切り替わったり、
撮影した平面的な映像をいかにも立体的でアクティブなものに見せようと編集されるので、
実際に目で見たものとのギャップが生まれてしまうのです。
自分が踊っているVTRを私があまり見ないのはこのギャップが気に入らないから…ではなく、
自分が思ったような動きをしていなくて自分の想像とのギャップが激しいからです(+з+)\

今回の聞き手はNHK教育で放送中のサイエンスZEROでナビゲーターを務めていらっしゃるNHKの山田賢治アナウンサーでした。
石原正敏先生のパートナー横山晴巳先生の親戚で、少しダンスを習った事があるらしく、
VTRを見た感想も的確で質問も専門的なので「勉強してきてるし、いいとこ突いてくるなぁ…」という感じでした。



収録は午後1時半に集合してまずは打ち合わせをしっかり1時間半ほどやり、まずは番組冒頭の挨拶の部分から始めました。
次に私と山田アナ2人でスタジオにこもり、モニターを見ながらの収録です。
準決勝ではまず種目の解説、決勝ではソロ競技に解説をかぶせながら、
そして全員で踊る他の4種目はスロー再生による解説も加える…という形式でした。
NGもあまり出ず、随分慣れたかな…と自分で思いました。
私が終わったのが4時頃、その次に檜山先生のスタンダード部門の解説の収録をして最後の総括とご挨拶で終了…
こうして書くと簡単に済みそうだけど、時計を見たら6時半頃だったかな?



終わってしまうと「あ〜、徹夜で準備してたのに。全部話したかったなぁ…」とか
「なんだか変な言い回しになっちゃたんじゃないかなぁ?」とか色々心配になるものです。
「私の解説は落ち着いてて聞きやすい。けど、厳しい…」とご好評(?)を頂いていますが、
今回もやっちゃったみたいです。終わってスタジオから編集室に行くと「今回もズバッと切りましたねぇ…」と全員に笑われてしまいました。

実はこの収録の1週間前から風邪をこじらせ、声が全くでなくなってたのです。
日本インターまでの緊張と興奮で身体がダメージを受けていたところに、会場で何かウィルスを拾っちゃってたんですね。
その後ちょっと無理をして仕事をしたのも悪かったと思います。
お医者様に収録の件を話すと「仕事を休んで下さい」と言われました。
薬を飲み、マスクをし、いつもは飲まない水をいっぱい飲んで…生徒の皆さんには本当にご迷惑をお掛けしましたが、
休ませて頂いたおかげでなんとか声が出るようになり、美声(?◇?)にて収録を済ませる事ができました。



7月5日(土)15時〜16時半(NHK教育)と14日(土)13時半〜15時(BS2)にて放送される予定です。お楽しみに!!



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