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スタッフコラム

世界ショーダンス選手権 第1次予選

須田雅美


1月17日
午後2時30ごろ、ようやく世界ショーダンス選手権大会選手権観戦に向かいました。
↓コレ↓は今回のプログラムとチケット。中身は全てロシア語だったから何が書いてあるのかワッカンネ〜(^_^;)あ、ちなみに「私は分かりません」をロシア語で「ヤー・ニェ・パニマーユ(Я не понимаю)」っていうのですよ。


(世界ラテンショーダンス選手権のチケットとプログラム)

会場は少し郊外…なのかな?町に行ってないから、どれぐらいが郊外かわからない…しかも雪で真っ白だし。会場に行くまでの道路沿いには大会の広告がたくさん立っていました。すごいなぁ(*^_^*)


(道路わきに何本も立て看板を発見!)

会場はマーシャルアーツ競技場AK Bars…ようするに、カザンの武道館ですね!その会場前には日本の国旗も揚げられて、愛国心をくすぐられましたヽ(^o^)丿


(今季の会場はカザンの武道館 AK Bars)


(日本の国旗もたなびいていました(^^♪)

関係者入口から入室許可証をぶら下げて競技会場に入ると、春にモスクワで開催した世界選手権のように…とまではいかないけど、格闘技をやる場所とは思えないぐらいに頑張って飾り付けられていました。フロアの大きさはショーダンスに丁度良く、なおかつラテンにぴったりな横長のフロア♪球技用のラインがたくさん床に描かれているのはガマンガマン…経費節約です!?
セグエ選手権が開催されてる幕張メッセって、実は広すぎると思う…あんなデカいフロアでショーダンス選手権をやる国は他にありませんねぇ(-“-)
競技開始ギリギリまで練習するダンサー達の中には、マキシム&アナスタシアやジャスティナス&アナもいたし、振付家と見られるコーチが同行しているカップルもいました。「何か参考になる事は無いかな…?」とガン見させて頂きました。
ダンスの上達を願う皆さん、演技中のトップダンサー達の技の素晴らしさにうっとりしたり興奮したりするのもいいけれど、彼らがどんな練習をしているか、そしてその練習は何につながるのか?を考えながら観察し、真似をするのが上達の近道ですよ!実証済みの私が言うのですから間違いありません!(^^)!あ、ココ試験に出るよ〜( ..)φメモメモ


(横長のフロア…フロア上のラインはご了承ください)

美しく飾られたテーブル席はアリーナ3方向に、そしてスタンド席は正面だけにあり、まさにショーダンスの為に用意されたような会場でした。
また今回もテレビが入っていて、実はウェブサイトでライブ中継していたようなんです。前日のウェルカムパーティに遅れて行ったから知らなかったわ^^;もちろんスタニスラフ・ポポフさんが解説を務めていたようです。


(ほとんどの観客が正面から観るような会場でした)


(テレビ慣れしたロシアの重鎮スタニスラフ・ポポフ氏)

今回の世界ショーダンス選手権大会には日本、イタリア、フランス、ドイツ、リトアニア、ブルガリア、モルドバ、イスラエル、アメリカ、ウクライナ、ロシアの11か国、18組がエントリー。プログラムを見た時には、アマチュアでも活躍していたスロベニアのユーリー・バダゲリ、ヨーロピアンラテンショーダンスチャンピオンのイタリア人キャメロット組、前衛的な芸術がたくさん生まれるオランダのカップル、リフトを多用するエキシビションダンスも盛んな南アフリカの選手などがエントリーしていたので楽しみにしていましたが、残念ながら参加をキャンセルしていました。
さて、ショーダンス選手権はセグエ選手権と違って公式リハーサルの後、予選と決勝があります。私達は早い者勝ちで招待席の最高の席をゲット!
ジャッジが紹介されてフロア内の正面に腰かけると、いよいよ第1次予選の開始です♪


(フロアサイドを陣取って、準備オッケー!)


(ジャッジが席に着いて競技開始です)

ここからコンペのコメントに入りますが、お時間のある方は明先生のコラムに張り付けてある動画をご参考にご覧頂きながらどうぞ。

#16 Oleksansandr Skarlat & Yulia Lesokhina(ウクライナ)


なぜ彼女が洗練されたドレスで彼がデニムを履いていたのか分からないし、ストーリーもいま一つ分からなかったけど、とにかく目隠ししたまま踊るってすごいと思うの。私自身、踊っている時にものすご〜く目を使っているので、レースやメッシュ越しでもいつもの感覚とは絶対に違うはず。彼女を尊敬するわぁ☆
ステージ上にはルール違反をして無いかチェックをするチェッカーの先生方が座っています。例えば彼女の目隠しが落ちてしまったら、それは小物扱いになり、違反になってしますのですよ(>_<)

#14 Maxim KoKozhevnikov & Anastasia Grigoreva(アメリカ)


2人とも黒いサテンのパジャマか囚人服かって感じの衣装を着て、なんだか「もじもじ」しながら登場した時には「コメディ作品?」と思ったけど、美しいピアノだけの音楽を非常に上手く振付けた作品でした。
女性の指先、手の動きでの感情表現が秀逸☆ビックリしました。
ただ、作品の途中でファン、アレマーナといった誰にでも分かるようなステップになった時のテクニックが膝が曲がってしまったりしてお粗末だったので±0かなぁ。だってラテンダンスの技術を使って表現するショーダンスの世界大会ですからね。

#1 Plamen Danailov & Radostina Gerova(ブルガリア)


マックス達の後に見ると非常にオールドファッションな作品だけど、完全にラテンダンスでした。スタンディングポジションが非常に悪いので膝が曲がりやすい彼らでした。床を使って表現するシーンがありました。少しスムーズさに欠けましたが、身長差や体重差が少ないと難しいのです。音楽全体のテンポがもっと速ければ全てをもう少しうまく見せられたでしょう。

#4 Alexander Leivikov & Victoria Matyukhina(イスラエル)


イスラエルで社交ダンスってピンと来ないなぁ…と思っていたら、名前はロシア人っぽい名前…果たして本当はどこの国の人?
登場したカップルは、ヒョロっとしたブラックデビル(タケちゃんマンの敵)みたいな男性と、シンクロの鼻クリップをしてるような顔立ちで体つきもガッチリした女性の取り合わせ。申し訳ないけど、プログラムの写真からしていかにも踊れなさそうに見えたのですが、残念ながら期待を裏切らない残念な踊りでした。彼らの身長差や体重差を考慮すると、無理じゃないか?と思われるリフトなどが数か所あり、案の定そこで男性がグラッとバランスを一瞬崩していました。男性は体幹を鍛えること!そして女性がウェイトを落とさなくちゃ(-“-)
話題の映画などあまり見ない私は、ミステリアスな衣装や雰囲気だけで「ん?体を青く塗ってないけど、アバターか?」なんて勝手に想像していましたが、使用していた音楽はSecret GardenのOde To Simplicity…全くの見当違いでした。でも、でもね!ダンス技術が悪いとラテンダンスに見えないどころか、いったい何を表現しているのかよく理解できないのですよ。そらアカンよ(=_=)
あ、ちなみにブラックデビルとは「オレたちひょうきん族」という番組の中でビートたけし(北野武)さん扮するタケちゃんマンにやっつけられていた悪役の名前。明石家さんまさんが演じていました(笑)



#8 Domitry Taruta & Elena Parshukova(モルドバ)


StingのFragileって私の好きな曲を使ってる。なのに、こんなメドレーみたいなショーダンスを踊られちゃったら興ざめだわ(-“-)本当に振付けもダンスも衣装もイケてないダンスを世界選手権で見るのは残念…。

このカップルに関して書くことが無いので…写真の黄色い丸をご覧ください。各カップルの登場前に地元の男の子がステージ上に登場し、演技をするカップルのエントリーナンバーを掲げます。
そしてこのスクリーンには会場内の3~4台のカメラで撮影している物がダイレクトに映ります。しかし、コレは選手にとって混乱を招きかねないワナなのですよ(@◇@;)音と映像ではラインを通る時の抵抗が違うため、伝達速度が違うのです。コレが原因で、場合によってはフロアで踊っているダンサーよりもスクリーンに映ったダンサーの姿が音よりも遅れて見えてしまうのです。だからスクリーンの自分を見て「アレ?音に合ってない…オカシイぞ?」って脳が一瞬でもパニくったらアウト(-_-)選手諸君、気をつけろよ〜!と心配しちゃいました。でも、遠い座席で観ている人にとってはありがたいです☆

#15 Andrey & Natalie Paramonov(アメリカ)


彼らは5種目の選手権でだいたいベスト24に入るカップル。男性がジャケット型の衣装を着ることが多いので、私と明先生は「ジャケットさん」と呼んでいます。私が南アフリカにジャッジとして行った2009年にはカナダの選手として出場していました。その時にもルンバを枯葉で踊り、この上の写真のようにアティチュードをした女性を抱え、彼女のつま先で円を描くように後ろ向きに走る振付けを入れていました。
ルンバのデモンストレーションって感じの印象でしたが、振付の中に2人で手をつないで走るシーンがあり、「この女性スッゴ〜(@_@;)」と感心しちゃいました。まず、ダンスの最中に「ただ普通に歩く、走る」って案外難しいのです。しかもヒールで走るなんてかなり勇気がいるのですよ…ソレって私だけ??

#11 Dmitry Kolesnikov & Maria Kejzman(ロシア)


体格の良いグラディエーターみたいな衣装の男性とギリシャ神話に出てきそうな細身の女性のカップル。ロシアの選手が出てくると、そんなに有名な選手じゃなくても会場からすごい拍手がおこります。
さすが力持ち!って感じのリフトの数々を披露。しかし、踊り出すと肝心の5種目のテクニックがゼロ(-ω-;) リードもフォローもあったもんじゃない。特に男性が途中でパソドブレのチャレンジウォークをするのですが、脚と骨盤の位置関係が悪いためにお腹が突き出てしまい、上の写真のように虚勢を張っただけの弱々しい歩き方になってしまいました…ドニーが見たら「テメ〜、妊娠した犬かよっ(-_-メ)」とお怒りになることだろう。教えてあげたくなる(+o+)

#23 金光進陪 & 吉田奈津子(日本)


2011年のスーパージャパンカップで踊った作品を持ってきた金光・吉田組。スクリーンにJAPANと出るとグ〜ッと胸が熱くなって「頑張れっ(>_<)」と祈るような気持ちになります。
少し緊張したのか動きに硬さがありましたが、2人とも体格が良く存在感があるので、とても迫力がありました。幕張の大きなフロアを想定して作ってある作品なので、これまで見てきた中でフロアクラフトも一番良かったです☆

#19 Christphe Licata & Coralie Anfray(フランス)


世界選手権の時に私が目を付けた可愛い男の子。あの時はコーチが一緒に同行してたけど、今回は2人できたのかな?ベートーベンの「月光」の変奏曲でスタートしたけど…こういうハッキリとした役柄が分かりにくい作品は、「男女」として「ラテンダンス」がキッチリ踊れる「テクニック」を持っていないと見られたもんじゃないなぁ…と確信させられたわ。

#3 Valera Musuc & Nina Trautz(ドイツ)


元世界チャンピオンのルディ・トラウツを父に持つ女性と、男クサさのかけらもない男性のカップルですが、まずプログラムに載せた写真からしてイケてない…男性の舌がチョロッと出てて気持ち悪いですイラン( -.-)ノ ・゚゚・。ポイッ
マイケル・ブーブレが歌うJazzyな「クライミー・ア・リバー」に合わせ、オカッパ頭を振り乱して踊ってるんだけど、着ているドレスがセクシーではなくハレンチなデザインなので、残念ながら全体的に安っぽく見えます。父上は私達と同じテーブルでご覧になっていましたが、こんなのを見て幸せなのだろうか?と疑問に思ってしまったわ。

#9 Vitaliy Pushkin & Daria Skuridina(モルドヴァ)


女性はフードつきのドレス、それにダークなメークアップ、宗教音楽っぽい曲を使っているから何かとってもミステリアスな雰囲気。だけど男性はスケスケ&ビカビカそして踊ると脇腹がチラチラ見える衣装…ナゼ?それが私にとってはミステリー( ̄ロ ̄lll)しかし、振付けにはテーマを感じさせる部分も数か所あり、踊る人が違ったらもう少し良く見えたかもしれません。

#2 Stefan Erdmann & Sarah Latton(ドイツ)


音楽は映画「バーレスク」の音楽。私は映画を見てないから、男性がなぜ袖無しシャツを着ているのか?と気になる…分かんないぞ(=_=)
さすがフォーメーション王国(…と勝手に決めつけている)、さすがショーダンスの世界的権威である故オリバー・ヴィッセルテル・ホーン先生が君臨していた国、ジャーマニー!サンバ→ジャイブ→チャチャチャ→ルンバ→ジャイブと、ラテンの種目をきっちり組み込んでいるので、まるでスーパージャパンカップを見ているかのようでした。
オリバー先生にはたっくさんの日本人ダンサー達がお世話になりました。優しくて厳しいオリバー先生のこと…思い出しちゃったわ(/_;)

#6 Justas Kuniskas & Ekaterina Romankove(リトアニア)


バレリーナのようにつま先や脚がキレイな女性。ルンバウォークもまともにできないようなフラットな足使いは惜しいっ(>_<)ラテンダンサーとして見なければ、脚は上がるしリフトの上がり方や解除の部分など、細部まで神経が行き届いていて素晴らしいと思いました。

#12 Arsen Agamalyan & Oksana Vasilieva(ロシア)


リフトで入場したカップルは彼らが初めて…しかもロシア人なので、会場からはブブゼラ(?)まで使ってたくさんの応援が送られました。パンキッシュなメイクの女性と、髪も髭ボーボーでくたびれちゃった感じの男性のカップル。ヴィソツキーという声を絞り出すように歌うロシアの男性シンガーの曲が流れて…あれ?4月の世界選手権の時に見たぞ?…と、思い出しました。彼らは4月に見た時と衣装を変えて出場していたのです。
ヴィソツキーの力強い歌声に助けられ、死神的な物の象徴を演じる女性に抗ったり逃げたりする男性を良く演じきったと思います。女性のドレスにエロさを感じさせないほど男性が見えてくる作品でした。

#22 中村隆裕 & 山田貴子(日本)


ついに来た!自分達が手掛けた作品が世界でどう評価を受けるのか…?隆裕と貴子はロシアにファンがいるのか?登場した時から人気がありました。振付けを知っているので一緒になって頭の中で踊ってしまいましたが、祈るような気持ちでした。そして、貴子のネックレスがはずれてしまった時には「貴子のバカッ!どうしてちゃんと縫っておかないんだよっ!統一ショーダンスの時にもはずれて肝を冷やしたじゃね〜かっ凸(▼皿▼)」というもどかしい気持ちと「お願い、落ちないで(@_@;)」という緊張感でワキ汗をかきました。しかし、ゆったりと重めのルンバっぽいショーが多い中で、軽快なテンポの曲は良かったと思いました。また、踊り終わった時の観客の反応がものすごく良く、期待が持てました。

#17 Oleksandr Yelizarov & Natalia Ivanova(ウクライナ)


前日空港から一緒のバスに乗っていたカップル。彼女が持っていた紙袋からチラリと見えた紫のシフォンの生地はこのドレスだったのか。そして彼はまさか…ダンサーさん?と思うほど色白でポッチャリ体型。彼らはプログラムの写真と同じロミオとジュリエットで勝負。私がジュリエットだったら、あんなに太ったロミオに恋はしない(=_=)でも、筋肉太りなのか彼女が軽いのか、リフトは軽々と見えました。バレエチックな表現が上手です。

#7 Justinas Duknauskas & Anna Melnikova(リトアニア)


シンプルに赤のシルクドレスと黒のシャツと…あれ?でもジャスティンくん、シャツの裾をウェストで縛るのはカッコ悪いよ(>_<)タンゴの音楽にのせて、アナの妖艶な美しさとラテン女性っぽい強いイメージを上手く利用した作品。ジャスティンがリードしなくても踊ってるのは気になるけどね。

これで1次予選は終わりです。長くなっちゃったので続きは別の記事として書くことにしますね( ^^) _旦~~



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