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スタッフコラム

第一回シンガポールオープン その2

須田雅美


11月6日選手権当日
8時半に競技開始の為、私は朝食抜きで準備をし、他のジャッジと一緒に会場のSuntec City Convention Center内のSuntec Ballroomへ。
私がジャッジをするのは…写真をご覧下さい、赤いチェックマークの部分全てでございます!


(昼の部は赤マークの部分を審査します)

アマチュア、プロ、ジュニア、シニア、ソロダンス、プロアマ…たくさんのカテゴリーがあり、DAY PROGRAMMEとあるからにはNIGHT PROGRAMMEもあるわけです。
ジャッジにはアジア近隣諸国の重鎮達、そして名コーチとして世界的に有名な元世界チャンピオンのアンソニー・ハーレーやIDTA(国際教師資格認定機関)のデイビッド・ロバーツ、元全英オープンファイナリストで現在はオーストラリア在住のアラン・シングラーなどが招聘されていました。


(アンソニー・ハーレー先生と一緒に)

競技はジャンジャン進みます。トイレに行く暇もない!昨年の台湾でジャッジをした時と同じです。急にプログラムが変更になる事もあり、ジャッジが準備できてなくたって進行しちゃったりして、ホントに気が抜けません。このような競技会に慣れっこな北條先生ですらジャッジし忘れちゃったりしてましたもん。
ジャッジはボールルームの入口付近の雛壇に隔離され、ここで待機します。


(審査員は雛壇で待機します)

ジャッジペーパーは予選から決勝まで全て同じ記入式。「ここに置いてあるから勝手に持ってってね〜」だって(^_^;)競技番号と種目などを全て自分で確認し、名前まで書きこまなくてはならず、「あ〜こんなにペンで字を書いたのひっさびさだよ〜(=_=)」と、休憩時間に疲れた右腕をモミモミしておりました。お腹が空いたなぁ…と思いつつ時計を見るとすでに11時!あっという間でした。でも競技は1時ぐらいまで続くので、前日買っておいたレッドブルを飲んで頑張りましたよ。


(足りなくなったら自分で補充するジャッジペーパー)

司会は東京で開催されるアジアンオープンでも英語で司会を務める素敵なフィリピン女性と中国語で司会をする男性のコンビ。声に勢いがあってカッコいい☆昼間のイベントは選手を応援する身内の人たちぐらいしか観客席にいませんでしたが、選手同士で応援をしていたし、司会の盛り上げ方も上手だから結構盛り上がっているように感じました。


(華やかでカッコいい司会)

もちろん宮岡育人くんと恵ちゃんも朝から応援に加わってくれていました…途中でコーヒーを買ってきてもらっちゃったし、写真の撮影もお願いしちゃいました(*^^)ありがとう!

昼の部のジャッジのドレスコードは「Business Suits」だから女性は短い丈のワンピースなどでもOKです。海外でのジャッジはオシャレのしがいがありますね〜(^o^)JBDFのコンペでは、朝っぱらから「Black Tie」ゆえに女性はイブニングドレス…しかもミディ丈以上の長さを着なくてはならないんです(-_-)


(昼間はビジネススーツでジャッジします)

早い時間に行われたAsian Pacific Closedには地元シンガポールや近隣のマレーシアからはもちろんですが、中国や台湾から、そしてアジア‐太平洋選手権ですからオーストラリアからも選手が出場。浅黒、もしくは黄色い肌に黒髪の選手達の中に時々ポコッと金髪が浮いて見える感じです。アマチュア部門に日本から出場していた選手はいなかったのですが、10年前と比較をしてかなりレベルが上がっている印象だったので、ぜひ全てのカテゴリーに日本人選手を入れて比較してみたいと思いました。

競技開催中にロビーに出ると、ダンスショップの他に「当日の追っかけビデオを撮影します」っていうブースがあったりして、日本の地方都市で開催される競技会みたいな雰囲気。驚いたのは表彰式をロビーで同時進行していた事です。時間の短縮になるし、ナイスアイデアだと思いましたよ(^.^)b


(時間と空間の有効活用ですね)
プロの部門では、ロンドンの競技会で見かける選手と見かけない選手の差が大きいなぁ…と感じました。プロラテンには日本から先にシンガポール入りしてレッスンを受けていた鈴木太一・友美子組と渡辺崇・村井智佳代組が出場。


(審査する北條先生と踊る渡辺・村井組と鈴木組)

プロスタンダードには松崎裕太郎・日野聡子組と藤家浩史・繭組が出場しました。


(Asian Pacific Closedプロスタンダード)

なんとなくいい香りがププ〜ンとしてきたよ〜(^^♪と思ったら、ジャッジが控える雛壇の横にブッフェが準備されていました。12時頃にランチブレイクとなると、係の人が紙皿にチャーハン、鶏のから揚げと魚のから揚げ、サラダ、フルーツを盛り付けてくれました。う〜ん…落ち着かないし、冷めてるし、味もなんだか半端な感じでがっかり…ますますシンガポールチキンライスが食べたくなってしまった私でした。


(ガッカリだったランチブッフェ)

この休憩時間にアラン・シングラーといろんな話をしましたよ。「子供の頃にラテンでポール・キリックに勝った事もあるし、ブライアン・ワトソンに勝った時の靴は大事に取ってあるだぁ(#^.^#)」なんて楽しい話もしましたが、深刻な話もしました。アランが奥さんのドナと住んでいるオーストラリアでは、WDSFオーストラリア支部が所属する選手達の出場できる競技会をかなり厳しく制限しているらしく、今回の競技会とこの1週間前に開催された競技会への出場を禁止し、「今回出場する選手に1年の競技会出場停止という罰則を与えたんだ…」と悲しげに話していました。現在、このような停止処分に反対する人々は、Freedom To Danceを訴えるイエローリボン運動を展開しています。私も選手時代にマイアミまで出かけて行って競技会に出場できなかったという経験があるので、選手が自由に競技会を選択して出場できたらいいのになぁ…と思っています。


(イエローリボン運動)

さて、ランチ休憩の後も夕方5時頃まで競技は続き、オープン競技などの予選が続いて1時間ほどブレイク。そこで今夜のゲストダンサーがリハーサルをしていましたが、私達ジャッジにとってはイブニングに着替えの時間。フロアの中は冷房でものすごく冷えていたので着替えの後はロビーをウロウロ…。昼の部の表彰式を行っていました。渡辺・村井組は5位、松崎・日野組は3位、藤家組は4位にそれぞれ入賞しました。おめでとうございます☆


(Asian Pacific Closed Latin入賞おめでとう☆)


(Asian Pacific Closed Standard入賞おめでとう☆)

入口付近では弦楽四重奏が華やかにモーツアルトなどを奏でながら夜の部のお客様をお出迎え…こういうサービスって素敵(人´∀`)☆♪そしてバーコーナーもできていてワインやジュースなどが無料でふるまわれていました。
ちなみにこの夜の部は中華のディナー付きで、1列目の1席のお値段は500シンガポールドル(約30,000円)2列目が280シンガポールドル(約16,800円)お食事無しでも180シンガポールドル(約10,800円)でした。ざっと数えて100テーブルあったので、1卓10名だとしてもなんと1,000人の観客を集めたビッグイベントだったのですね!ちなみに選手の出場料は1カテゴリーにつき100シンガポールドル(約6,000円)、ただし2種類以上のカテゴリーに出場する場合は2つ目のエントリーから半額の50シンガポールドルでした。私達のような海外ジャッジへの支払いは自国とシンガポールとのエコノミー往復料金とジャッジ料を合わせてアメリカドルで1,000ドル…これ、私と北條先生はハッキリ言って赤字です(/_;)
さて、この競技会でいくらのお金が動いたのでしょうか?私は10以上は数えられないから分かりませ〜ん(笑)



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