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スタッフコラム

ジュニアダンサーについて

北條明 & 須田雅美




明(先生)、その横はにダンスビュウの森田さんとまつりちゃんのママ、真中にいるのが友也君のママと妹、 そして写真右側が友也君とまつりちゃんカップルです。 この友也君とまつりちゃんのレッスンの模様は4月27日発売の ダンスビュウ6月号に掲載されます。ご覧になって下さいね!

皆様こんにちは

 こちらロンドンは毎日のように雨・・・朝「晴れてるーヾ(@゜▽゜@)ノ 」と喜んでいても、だいたいお昼ごろには雨が降ってきちゃうんです。せっかくきれいに咲き始めたお花もしょんぼりとうなだれて可哀想・・・昨日21日からイエス・キリストの復活をお祝いするイースターホリデーで巷は3連休。昨日はなんとか晴れてたけど、今日は雲行きが怪しいなぁ・・・

 その3連休を利用してヨーロッパ各地からロンドンに観光客が来ているようなのですが、ダンス界の人達も考えることは同じみたいです。特に普段仕事をしているアマチュアの選手とか、別の仕事で生計を立ててるプロ選手はこういう時がチャンスとばかりにどーっとロンドンに押し寄せます。そしてさらに来週早々「ジュニア・ブラックプール」と呼ばれているジュニア・ジュヴィナイルのダンス選手権がブラックプールで行なわれるため、どこのスタジオに行っても親や先生に引率されたジュニア・ジュヴィナイルのカップルを多勢見かけます。セムリーというスタジオで毎晩行なわれている練習会にも参加して、夜11時になろうとも、5種目ばっちり踊りきって帰っていきます。しかもその前にボールルームの練習会にも参加してたりして・・・ス、スゴイ体力だ。かつての全英選手権のチャンピオンコーキー&シャーリー・バラス夫妻のご子息もジュニアでがんばってるので、かつては自分達がライバル達と凌ぎを削ったこのスタジオにステージママ・ステージパパとして毎晩のように引率してやって来ます。

 日本でも近年ジュニアスクールなどと銘打ってダンスの普及をめざし、ジュニア・ジュヴィナイルの競技会も年に何回か行われるようになってきました。私達はこの動向を興味を持って見ていました。なぜなら私達がプロになり立ての頃から教えている生徒さんの中に、小学生の頃から教えてる子が男女1人ずつ;2人いるのですが、彼らが小学校の頃にはまだジュニアの公式競技会なんて聞いたこともなく、日本インターの余興として行なわれていたくらいでしたから。ほかに発表の場と言えばスクールの技術発表会しかありませんでした。それが、今から6年前(だったと思う・・・過去はあまり振り返らないのでよく覚えてない・・・)JBDFがジュニア教室開設にともなって、公式戦としてジュニアとジュヴィナイルの競技会を正式に開始したことで、「将来は先生達のようなプロになりたい」と可愛い事を言ってくれていた彼らを即席カップルに仕立て、ジュニアの競技会に出したところ、見事優勝をしてくれたのです。彼らにはみっちり基礎を叩きこんでいたので全く心配はしていなかったのですが、優勝したと聞いてとってもうれしかったことは覚えています。その彼らも今は別々ながらプロフェッショナルとしてがんばってるんですよ。

 その頃から比べると子ども達のダンスレベルは随分上がってきたなぁ・・・という思いでこの頃は競技会を観ていたのですが、同時にまだまだ発表会の域を抜け出せないものがあるなぁ・・・とも感じているのです。「なぜだろう?」と思っても、今の子ども達の、そしてその御両親のダンスに対する意識を調査しなくては私達の「なぜ?」という疑問は解けないのです。しかし、近くに「ジュニアの(ジュヴィナイルの)競技選手」がいない! ところが、前回のレポートに書いたように、3月に幸運にも今活躍中のジュニアのカップルを教えることができたのです。ヤッタ―\(@^◇^@)/

 彼らの名前は川島友也君と小島まつりちゃん。ともに小学4年生。でもダンスのキャリアはもう5年!!しかも最初からカップルを解消することなくずっと一緒に踊っているんだって!!彼らは「モダンのほうが好き」なんだって。それを聞いてスタッフ、ダンスビュウの記者の方 全員苦笑(~_~;) でも、お母様方がおっしゃるには「モダンを最初に始めて、ラテンは後からやったんです。成績もどちらかといえばモダンの方が良いので・・・」とのこと。誰だって慣れてて、しかも成績の良い方が好きになりますよね。私も音楽は好きだったけど体育や図画工作は嫌いでした。

 レッスンはルンバを通して基本の姿勢、競技会でのマナーを50分で教えました。彼らがラテンを好きになる為にはラテンの競技会で良い成績を取ることが一番の近道だと思うのですが、どうしてもモダンの癖が出てしまい、お互いにそっぽを向いて立ってしまうのです。友也君とまつりちゃんのように幼い頃からずっと一緒に踊っていると「恥かしい」という気持ちはないと思うのですが、ラテンとモダンの違いを知らないとこういう事がおこっちゃうんですね。モダンで男女がホールドを組んで踊らなくてはならないように、ラテンでは男女がお互いをよく見合って(見つめあって・・・)踊らなくてはならないのに・・・

 競技会のマナー これはフロアーに入場して行く時、踊り始める時、終わってフロアーから退場する時の事。ボールルームダンスは紳士淑女の競技と言われているもので、男性は女性をスマートにエスコートし、女性はそれに従う。そして男性は「フロアーで自分が一番女性を美しく魅力的に踊らせる事が出来る」という自分をアピールし、そのダンスを観ている全ての女性が彼と踊りたくなるようなダンスを踊る事、女性は「フロアーで一番素晴らしい男性にエスコート(リード)されて踊っている自分は一番魅力的で、注目されている」という意識で踊る事。これが踊る時のマナーです。私達のお師匠様であるドニー大先生にもジュニア時代があり、七歳で個人レッスンを受けに行くようになったけれども1ヶ月以上フロアーに歩いて入ってくることと退場していくことのみやらされた・・・と語っていました。そのくらい本場英国でも大切にされている事なのです。

 この頃練習会に参加しているジュビナイル・ジュニアの選手を観ていて感じたのは「男のコはどっしり!女のコはセクシー!共通してるのは何事も怖がらない」ということでした。基本をしっかりさせてバリエーションを踊れば男のコはどっしりと、女のコはセクシーに見えるようになっているんだなぁ、そして、大人の真似をすることで自然に表現力を高めていくんだなぁ・・・と感心しました。日本はどうでしょう?アジア圏では、子どもは宝として大事に、可愛がりますよね。だからちょっとくらい膝が曲がってようが肩が上がってようが「可愛いから許しちゃう!!」っていう気持ちになってしまいがちなようです。しかし、そこは心を鬼にして正しい事を教えてあげるのがそのコの将来の為というものです。私は幼い頃からクラシックバレエをやっていて、その当時の先生がものすごく厳しく基本とマナーを教えてくれた事、そしてそれはトゥシューズをはいても大きな舞台に立つようになってからも大切な事だったのを今でもよーく覚えています。日本のほとんどのバレエ教室が同じようにレッスンをしていると思います。ですから今、バレエ界では世界で活躍するバレエダンサーがたくさんいるのだと思います。日本人も体型が欧米人に近づき、しかもなんでも器用にこなせる人種なのですから磨けば光る原石がゴロゴロしてるようにも見えます。日本のジュニア・ジュヴィナイルのダンサー諸君、その指導者の皆さん、がんばれば世界も夢じゃない!! 友也君もまつりちゃんもレッスン中は緊張していたせいか口数が少なかったけど、もっといろんなお話しをしたかったなぁ。次回の競技会では別人のようになっててくれることを祈る!そしてラテンもちょっとは好きになっててくれたらうれしいな・・・



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